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JCO臨界事故12周年集会が開催される(茨城)

2011年10月02日

 1999年9月30日に起きた東海村の核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JCO)」の臨界事故から12年。社員2人が死亡し、住民ら666人が被曝し、30万人が屋内退避した事故でした。事故の記憶の風化に抗して「JCO臨界事故集会」を毎年原水禁や原子力資料情報室などの4団体で開催してきました。今年は10月2日、水戸市内の「自由広場」で行い、500人が参加しました。集会には福島からも駆けつけ、関東各地からも多くの参加者が集まりました。

 集会では、地元あいさつの中で茨城平和擁護県民会議の川口玉留会長が、「JCO臨界事故の教訓が福島でいかされなかった」、「東海第2原発の運転再開を認めるわけにはいかない」と訴えました。
福島の双葉地方原発反対同盟代表の石丸小四郎さんからは、「福島でいま、子どもたちが遊び回るという『原風景』が急速に失われている」「自分も含め、避難生活で病み衰えている」と訴えました。「日本人より放射能の痛みを知っている国民はいない。決して忘れてはならない。JCO臨界事故で苦しみがわかる茨城と手を結び闘っていきたい」とさらに訴えました。

 宮城からは、女川原発も一歩間違えれば福島と同じような状況を招いていたことが報告されました。さらに地元の相沢一正・東海村村議からは、「東海第二原発廃炉」の意見書を可決した取手市の流れを県下の自治体に拡げて行くことなどが訴えられました。

 最後に集会アピールを採択して、JR水戸駅前まで、「臨界事故を忘れない」「原発はいらない、子どもたちを守れ」とシュプレヒコールを上げながら、デモ行進しました。

 なお、この集会に対して東海村の村上達也村長からのメッセージが寄せられました。その中で村上村長は、原子力の繁栄は「一炊の夢」として、「人の命を超える国策などあってはならない」と痛烈に現在の原子力政策を批判し、「脱原発」の姿勢を鮮明にしました。(原子力の発祥の地である東海村村長の発言の意味は重いものがあります)

●JCO臨界事故12周年集会アピール

●JCO臨界事故12周年集会への東海村長からのメッセージ
 

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福島県・双葉地方原発反対同盟の石丸小四郎さん

 

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