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被災60周年 3.1ビキニ・デー全国集会を静岡で開催

2014年03月01日

      140301_01.jpg 3月1日、静岡市の常磐公園で「被災60周年 3.1ビキニ・デー全国集会」が開かれ、地元や全国の代表者など300人が参加しました。これは、1954年3月1日にアメリカが太平洋・ビキニ環礁で水爆実験を行い、焼津市のマグロ漁船「第5福竜丸」などが被ばく。無線長の久保山愛吉さんが半年後に死亡するなど、大きな問題となりました。
 原水爆禁止日本国民会議(平和フォーラム)は、原水禁静岡県会議、東海ブロック原水禁連絡会議とともに、毎年3月1日に静岡で全国集会を開き、核実験や核兵器、原発に反対し、全ての核開発を止めるように訴えています。今年は60周年の節目の年に当たることから、例年以上の取り組みとし、屋外集会とデモ行進を行いました。
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 主催者の川野浩一原水禁国民会議議長は、「ビキニ・デーは原水禁運動の出発点だ。そして、3年前には福島原発事故を経験した。この悲惨な事実を風化させてはならない。核廃絶と平和を守るために立ち上がろう」と力強く訴えました。また、地元の静岡県平和・国民運動センターの渡邉敏明議長も「核がなくなるまで運動を続けよう」と決意を表明。
 ビキニの被災者のその後を継続して取材しているフォト・ジャーナリストの島田興生さんが『ビキニからフクシマへ 核被害の現実』と題して、「実験場の周辺に住んでいた人達の被害の実態や歴史を、福島原発事故の被災への教訓としなければならない。様々な交流や支援が必要だ」と提起しました。また、福島県平和フォーラム幹事の山内さんも「3月8日に、『原発のない福島を!県民大集会』を県内3カ所で開く。全国からの参加で、原発のない社会をめざそう」と呼びかけました。
 毎年夏に、国連欧州本部に核廃絶の署名を届けて訴えている高校生平和大使に静岡県内から昨年選ばれた渥美真央さんなどが「若い人にも活動が拡がっている。私たちが大人になるころには核のない世界にしたい」と力強く語りました。さらに、静岡県知事、焼津市長などからのメッセージが紹介され、最後に、「あらゆる国の、あらゆる核実験・核兵器そして原発に反対し、ヒバクシャを生み出す全ての核開発を止めていくことを決意する」との集会アピールを採択しました。
 集会後、参加者は市内をデモ行進し、「新たなヒバクシャをつくるな!」「浜岡原発の再稼働反対!」「平和をつくろう!」などとシュプレヒコールを行いました。

 また、夕方からは焼津市の「弘徳院」において、ビキニの被ばくによって亡くなられた久保山愛吉さんの墓前祭が開かれ、関係者が核廃絶を久保山さんの墓前で誓い、献花を行いました。
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140301_04.jpg ビキニ・デー全国集会のアピールはこちら

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