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集会決議文/北海道への核持ち込みは許さない!11.23幌延デー北海道集会

2013年11月23日

集会決議文

 2011年3月11日に起きた原発史上最悪の「東京電力福島第一原発事故」から2年8か月が経過しましたが、事故はいまだに収束の見通しも立たず、今も広大な海・空・大地を大量の放射線で汚染し続けています。また、貯蔵タンクから漏れ出た放射能汚染水は間違いなく海洋へと流出しており、安倍首相の言う「コントロール」されている状況にはありません。こうした中、政府は、「2030年代原発ゼロ」を反故にし、原発の「再稼働」や新増設、海外輸出へと突きすすんでいます。
 原子力規制委員会では現在、泊原発3号機の「再稼働」に向けた「安全審査」を行っています。審査では、1、2号機の過酷事故対策で3号機の解析結果を流用していることが明らかになり、規制委員長からは「替え玉受験」と非難されました。また、北電が「存在しない」と主張している「原発敷地内の活断層」や「日本海側の複数の断層が連動して地震が起きた場合の地震や津波の規模」などの評価が不十分として、再検討を求めています。
 青森県六ヶ所村再処理工場は、高レベル放射性廃棄物ガラス固化施設でのトラブルによって完工が20回目の延期となりました。また、高速増殖炉「もんじゅ」も、活断層や耐震性の問題が浮上し、「再稼働」や「実用化」の展望もない状況にあるなど、「核燃料サイクル路線」は事実上破綻している状況にあります。
 幌延深地層研究計画をめぐっては、道は「放射性廃棄物の持ち込みは受け入れ難い」との条例を制定し、道および幌延町、原子力機構(旧核燃機構)は「研究のみ」として「放射性廃棄物や放射性物質を持ち込まないし使用しない」「研究終了後は埋め戻す」との協定を締結しています。
 しかし、国は今後、最終処分地の候補地選びの第1段階である「文献調査」を申し入れようとしており、北海道は「協定」があっても例外ではないとしています。また、文部科学省が幌延深地層研究センターと瑞浪超深地層研究所のどちらかの施設を廃止する方針を来年9月に策定する次期計画に盛り込むことや、幌延において来年度から廃棄物に模した熱源を地下坑道に埋設するという実際の処分に近い研究が始まること、地元幌延町において交付金目当ての最終処分場誘致の動きが報道されたことなどから、幌延がなし崩し的に処分地とされることが危惧されます。10万年間も監視が必要な、核廃棄物の存在を後の世代に知らせることのできない地層処分は即刻、見直すべきです。
 このように、今後、深地層研究計画を変質させ、幌延周辺や道北地域、そして道内がなし崩し的に最終処分場にされる危険性があり、これまで以上に監視体制を強めていく必要があります。
 11.23幌延デー北海道集会に参加された皆さん!人類と核の共存はできません!
 私たちは、脱原発集会をめざし、泊原発の再稼働や3号機の「プルサーマル計画」に反対し、大間原発を含む新規原発の建設中止、六ヶ所再処理工場の閉鎖、すべての原発の廃炉、北海道への「核のゴミ」の持ち込みや「核のゴミ」の地層処分に反対し、見直しを求める運動を、全国の仲間と固く連帯し発展させましょう。

2013年11月23日
北海道への核持ち込みは許さない!11.23幌延デー北海道集会
 

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