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【68大会・報告】広島第4分科会/平和と核軍縮2-交流・討論編-東北アジアの非核地帯化と日本の安全保障政策

2013年08月05日

広島第4分科会.JPG

1. 湯浅一郎ピースデポ代表の講演について
(1) 朝鮮半島における核兵器問題の背景には、朝鮮戦争の停戦協定から60周年を迎えたが、未だ朝鮮戦争は終結してない現状がある。
 北朝鮮としては、アメリカ政府によって、イラクのフセイン政権が一方的に戦争を仕掛けられた結果、その政権が崩壊した現実を目の当たりにし、アメリカから一方的に攻撃されない保証が得られるまでは核兵器を廃絶する意志はない。

(2) 最近の朝鮮半島情勢では、2010.3.26に韓国哨戒艦「チョナン」沈没事件、2010.11.23にヨンピョンド砲撃事件が発生している。
 こうした朝鮮半島の緊迫した状況があるにもかかわらず、アメリカ軍と韓国軍は、大規模な米韓合同軍事演習を行い、日本の自衛隊からも幹部がオブで参加していた。
 参加しているアメリカ軍は横須賀の空母戦闘団である。このことは、朝鮮半島をめぐる軍事的緊張状態には、アメリカ軍と自衛隊の存在によるところが大きい。

(3)2009年4月、アメリカのオバマ政権はチェコのプラハで、「核兵器を使用した唯一の核保有国として、アメリカには行動する道義的責任がある。アメリカは核兵器のない世界の平和と安全を追求することを誓約したい。」と演説し、ノーベル平和賞を受賞したが、未だに核兵器に巨額投資しており、核兵器の依存を続けている矛盾がある。

2. ピーターデッキーさんの講演について
(1) アメリカの核戦略、あらゆる軍事計画の基本原則は、抑止力の概念である。しかし、冷戦が崩壊した現在においては、何からの抑止で核兵器の保有が正当化されるのか大きな疑問を世界に与えている。

(2) アメリカこそ核兵器の廃絶に向けたイニシアチブを握るよう世界から求められている。

3. チョン・ヒョンユンさんの講演について
(1)核兵器を保有する国々の間では、常にお互いの国に対する不信感が蔓延しており、それをどう払拭するかが核兵器の削減と軍縮の鍵となる。

4.各地報告
(1)岩国基地の現状報告でオスプレイ12機の追加配備について
(2)横須賀基地の軍民交流について
(3) オスプレイの追加配備についてと、アメリカ軍の軍事ヘリ墜落について

5.分科会の概要
 講演が中心となり、討論の時間がほとんど取れなかった。ピーターデッキーさんへの質問が2つありました。
 

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