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【68大会・報告】広島第6分科会/ヒバクシャを生まない世界に2-交流・討論編-ヒロシマからフクシマへヒバクシャの課題

2013年08月05日

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平野伸人さんのお話
 最初に、平野伸人さんご自身の福島での活動記録や、広島での被爆者である平野さんのお母様の体験談などを、スライドで、説明されました。
 また、東日本大震災の同じ被災地でもある岩手と福島にどのような違いがあるかも説明されました。岩手では今現在は復興も進んできていますが、福島の南相馬はほとんど進んでおらず、町に人影も無く雑然としていて、津波被害とは別の原発事故による放射能汚染被害の厳しさを説明されました。 
 そして、広島での原爆投下から今日に至るまで、ヒバクシャがどのような待遇で生きてきたのか、そしてヒバクシャを取り巻く環境がどのように変化していったのかを事細かに説明されました。その中でも、特にしっかりと説明してくださったのが、被爆者援護法についてでした。
 また、原爆症の問題、医療費の問題など実社会における弊害を具体的に説明してくださいました。実際に被爆しているにもかかわらず、原爆症の認定基準外であるために被爆者として認められず、裁判にて勝訴し、ようやく被爆者として認められるなど被爆者を巡る今日までの環境、行政、情勢の変化について、レジュメを使いながら説明していただきました。

郭貴勲さんのお話
 郭貴勲さんからは、実体験を交えながらのお話をいただきました。強制徴用で日本に連れてこられ、日本軍として被爆し韓国に帰っても家は無く、被爆者として差別を受け、韓国政府からも無視され、日本政府とも被爆をめぐる裁判で闘い続け、勝利し、現在は、韓国政府に対しても裁判闘争をしているなどのお話をしていただきました。
 この第6分科会は、交流・討論というかたちを取っていましたが、参加者からは、討論というよりは、参加した感想が何名かの方から挙がりました。最後に運営委員の方がまとめを行いましたが、「明日のために、なにをかせんといかん」という言葉が印象的でした。

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