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原水禁広島大会がまとめ集会 核のない世界めざそう

2019年08月06日

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  被爆74周年原水禁世界大会・広島大会は、8月6日に広島県民文化センターでまとめ集会を開き、500人が参加。3日間の大会の報告とともに、「中距離核戦力(INF) 全廃条約」の失効に抗議する特別決議と、「ヒロシマ・アピール」を採択しました。

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マーシャル諸島や沖縄からも訴え
 74年前の8月6日に広島に投下された原子爆弾の犠牲者への黙とうを行った後、主催者あいさつで川野浩一・大会実行委員長(上顔写真左)は「あの日を繰り返してはならないとの思いで大会に集まった。しかし、安倍政権は隣国に敵を作り、憲法改悪を企てている」と指摘。「いつか来た道を歩むことがないように、すべての人たちのために運動を続けよう」と訴えました。
 5日に行われた子どものひろば「メッセージfromヒロシマ2019」を、4人の高校生が報告しました(上写真)。これは高校生を中心とした実行委員が運営したもので、広島朝鮮初中高級学校の朝鮮舞踊のオープニングで始まり、各自が平和の思いをボードに書いたり、広島で行われている平和の取り組み報告、全国の参加者や海外から参加した子どもたちのメッセージを受け、最後に平和メッセージを世界に発信しました。
 大会参加した海外ゲストを代表し、マーシャル諸島「REACH-MI」代表のラニー・クラマーさんがあいさつ(上顔写真中)。1946年~58年にマーシャル諸島で行われたアメリカの核実験の被害者の支援に精力的に取り組み、2015年に設立された「放射線被ばくへ人々の関心を高めるキャンペーン」(REACH-MI)の創始者として活動するラニーさんは、「マーシャル諸島の人々と、被爆地の広島・長崎、そして原発事故の福島の人々はともに核の被害を受けたことで共通している。みんなで立ち上がり、核なき世界を作ろう」と呼びかけました。
 特別報告として「守る、辺野古、憲法、いのち」と題し、沖縄平和運動センターの仲村未央副議長(上顔写真右)が名護市辺野古で建設が進められている米軍新基地建設問題の訴えを行いました。「安倍政権は、選挙で示された沖縄の民意を無視し、工事を強行している。また、宮古島など南西諸島でも自衛隊基地強化が行われている。こうした暴挙を止めるため、全国から安倍政権と対決しよう」と強調しました。

米露の中距離核戦力全廃条約の失効に抗議
 広島大会のまとめを藤本泰成・大会事務局長が行い、「人々の生きていくその場所から、場所と場所を繋いで「平和」を作りあげていこう」と呼びかけました。
 まとめはこちら
 特別決議として「中距離核戦力(INF)全廃条約失効は許されない」として、アメリカが離脱を表明した米露間のINF条約が8月2日に失効したことに抗議するとともに、日本が核兵器禁止条約の署名・批准を行うことを求めました。
 特別決議はこちら
 大会参加者の総意として、「被爆地ヒロシマを体験し、憲法を守り、一切の戦争を否定し、二度と悲劇が繰り返されないよう訴え、行動しよう」と「ヒロシマ・アピール」を採択しました。
 「原爆を許すまじ」を全員で合唱し、最後に佐古正明・大会副実行委員長が「広島で学んだことを地域に戻って広げてほしい」と閉会あいさつを行い、7日から9日まで開かれる長崎大会に引き継がれました。(下写真は「原爆を許すまじ」の合唱)
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