朝鮮学校と民族教育をめぐる問題
2007年10月03日 パク・スヒャン(東京朝鮮中高級学校高級部3年)

 

 皆さん、アンニョンハシムニカ! 私は東京朝鮮中高級学校高級部3年のパク・スヒャンです。このような場所で皆さんにお会い出来てとても光栄に思います。さっそくですが皆さんに一つ質問があります。皆さんは『支えあう』という言葉の意味をどのようにお考えでしょうか? 昨年の朝鮮半島の核問題から始まって、日朝の関係は悪くなる一方です。それと同時に私たちのような民族学校に通う学生たちへの嫌がらせなども増えました。2年前に母校の壁にカラースプレーやペンキなどで『朝鮮人帰れ! 鮮人は国に帰れ!』などという暴言を落書きされました。私はその落書きを実際目の当たりにして、ものすごく心が痛みました。この落書きによって私たちの母校では、このチマチョゴリだけではなく、身を護るために作られた第2制服でですら登校することができなくなり、体操着で学校に通いました。これは私の母校に限らず、全国の朝鮮学校で起きています。脅迫電話や張り紙、生徒たちへの暴言、その上最近では、滋賀にある朝鮮学校に強制捜索までするという、あまりにも悲しいことが、今、目の前で起きています。
 先ほど私は『支え合う』という言葉の意味について質問しましたが、私は朝鮮学校へ通い、学んだ言葉があります。それは『よろしく』という言葉です。『よろしく』は『アルゴ・チネヂャ』と言います。『アルゴ・チネヂャ』は日本語に直訳すると『知って分かり合おう、付き合おう』という意味を持ちます。今、日朝関係は『お互いを分かり合う』というより、お互いの首を絞め合う関係にあると思います。よく『人』という字は支え合ってできていると言いますが、『支え合う』とは『お互いを知り合い、分かり合い、共に手をつなぎ、そういうことを支え合うという――そのときに『人』という字が生まれると思います。今、お互いを『人』として知り合い、分かり合うことが大切だと思います。私は14年間民族教育を受けてきて、ほんとうに学校生活が、ウリ・ハッキョ(民族学校)が楽しいです。チマチョゴリを着ている私が大好きです。私は皆さんと私たちの問題について、お互いに知り合うことで理解を深め、ほんとうの意味での親善を深めていきたいです。私は私たちの後輩が朝鮮人として生きていくことで、私と同じような悲しみやつらさを感じなければならないのは嫌です。親善という新しい道を歩んでもらいたいです。そしてチマチョゴリや朝鮮人といえども、堂々と言えるような世界の中で暮らしてほしいです。そのためにも私は民族教育を護って行きたいと思います。でも私たちの力だけでは新しい道を開けません。皆さん、お互いを知り合い、支え合っていきましょう。アルゴ・チネヂャ!
                    (キリスト者政治連盟『キ政連』2007年10月号より転載)



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