「つくる会」歴史教科書を東京都教育委員会が採択
抗議の声を、急ぎ送りましょう!!

 東京都教育委員会は8月26日、台東区に来春開設する中高一貫高の一年生160人(予 定 募集定員)用の教科書として、「つくる会」歴史教科書を採択しました。公立の中高一 貫高は、すでに各県に次々と開設されてきましたが、「つくる会」教科書を採択したの は、愛媛県につづきこれで2例目です。

 3年前の採択においても、この東京都と愛媛県の教育委員会は、養護学校用に「つく る会」教科書を採択しました。中高一貫校の採択は、養護学校と同じように都・県の教 委が権限を握っているのです。

 今回、全国の市民・保護者・同窓生などから、署名やファックス、手紙、葉書など約 3万人分以上が届けられました。東京都と姉妹都市のソウル市からも、同市長と教育委 員会の委員全員が要請しました。にもかかわらず、都教委はこの日、無記名投票により 、扶桑社5票、帝国書院1票の多数で決定したのでした。

 都教育委員の構成は、清水司・教育委員長(東京家政大理事長)、国分正明(元文部 事務次官)、鳥海巌(元丸紅会長)、米長邦雄(将棋棋士)、内館牧子(脚本家)、横 山洋吉教育長の6人。内館氏をのぞいて、3年前に養護学校の採択を行ったときとまっ たく同じ構成でした。

 審議を傍聴した方の報告によると、米長委員は、「(養護学校への)導入のとき、健 常者にもふさわしいと決まった経緯がある」と前例を踏襲することを強調。また、新委 員の内館氏から、「扶桑社の<アメノウズメが腰ひもを云々>といった記述は、女子生 徒が恥ずかしがるのではないか」との質問が出ると、他の委員が「無味乾燥な記述を避 けているだけだ」と返答(この委員名をただいま特定中)。都教育委員は、前回の決定 にしたがい、今回も「つくる会」教科書を何としても押し通したいという露骨な姿勢に 終始しました。石原都政のもとでの教育委員会の問題性を、またしてもさらけ出したこ とになります。

 急ぎ、抗議の声を都庁に送りましょう。宛先は以下です。
東京都教育委員会 FAX03-5388-1726
〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1 清水司教育委員長殿


 今回の都教委の決定が来年の採択にどのような影響を与えるかはまだ未知数です。「 つくる会」は、これを来年の前哨戦と位置づけて活動してきましたが、私たちの側から すれば、むしろ特別寄稿の上杉論文(「『つくる会』と愛国心」)にあるように、教育 基本法の改悪を阻止する闘いこそ本格的な前哨戦になるでしょう。「つくる会」教科書 自身も、来年3月に、より悪質にバージョンアップした「新教科書」として検定通過す ることが予測されています(南京大虐殺も強制連行も、そして私達に有利だったアメノ ウズメの記述も、今度は削除されます)。これを迎え撃つ体制を、いよいよ本格化させ なければなりません。教基法改悪派は、6月の地方議会で決議を3倍近く増やしました 。私達は11・6の全国集会を軸に、これを乗り越える全国運動を、広範な人々と手を 取り合って作りましょう!