【緊急行動要請】

大学入試センターが揺り戻し もう一 度励ましを!文科省には改めて抗議を!!
−「強制連行」を歴史的に実証した特別寄稿もいただきました−

  前回、大学入試センター問題で、とりあえずの朗報をお伝えしましたが、その後、文科省と「つくる会」の圧 力により、センターに再び揺り戻しが起こっています。昨日、その情報があり、センター関係者に直接連絡して確認したところ、
(1)過去の問題作成者については、本人の了解を得た上で氏名を公表する。
(2)今後は、氏名の公表を条件に問題作成者を引き受けてもらう。

  という方向で、今固まりつつある、ということでした。
(1)については、過去の問題作成者の同意がない限り公表はしないということであり、だれも公表を了解しないと思われますから問題ありませんが、(2)については、センターが間もなく平成17年度以降の問題作成者を依頼していく際、今後は氏名の公表をすることを告げ、それを了解しない場合は正式に依頼しないということになります。 
  これは、情報公開法にある試験事務と氏名の公表制限に対立し、あらかじめ本人に公表を事前了解させることですり抜けようとする姑息な方法であり、同法の趣旨に反する行為です。文科省の官僚達は、今それをセンターに押しつけようとしているのです。

  この意味するところは、結果として、大変に重大なものとなります。
  第一に、問題作成者は、今回の「つくる会」の圧力事件を知っているか、あるいはやがて知ることになるわけですから、「つくる会」やそれを支持する政治家達が批判するような問題は、今後、意識して、決して出題しなくなるでしょう。
  第二に、自分が作成する試験内容が批判、攻撃される恐れをもつ人たちは、問題作成者になること自体を引き受けなくなるでしょう。その結果、新たに就任する人々は、右派的な人物か、事なかれ主義、または自分はバッシングされないと主観する人々などによって占められることになるでしょう。

  いずれの場合も、大学入試センター試験は、今後右派が試験内容を間接的に検閲し、出題者の人選もコントロールするに等しいことになります。試験の学問的な中立性や公正性は失われ、やがてその圧力は世界史以外の試験分野にも及び、出題者の人選の範囲は次第に狭められ、試験制度全体が劣化していくことが予想されます。多くの大学生が受けるセンター試験が、こうして今後、悪化していくことは大問題です。

  とはいえ、まだセンターとして上の方向性を確定したわけではありません。再考の余地が残されています。急ぎ、センターに激励を、また文科省には抗議を送って下さい。時間はあまり残されていません。どうかよろしくお願いします。

 激励先 大学入試センター事業第二課 電話03−3468−3311(代表)
                           FAX03−5478−1295

 抗議先 文科省高等教育局大学入試室 電話03−5253−4111(代表)
                           FAX03−6734−3392


  なお、朝鮮人「強制連行」を歴史的に検証した大変優れた論文を、今回、外山大氏から寄せていただきました。特別寄稿欄に掲載し ましたので、ぜひお読みいただき、「つくる会」とそれを支える議員達の批判がいかに的はずれで、彼らが不勉強であるかを、改めて確認して下さい。 
(上杉 聰)