広島の中高一貫校で「つくる会」教科書を不採択!! その力はどこから?

 

  担当者が海外出張などで、ここへのご報告が遅れましたことを深くおわびします。広島の中高一貫校における「つくる会」教科書の採択については、すでにご存じのように、広島現地と韓国も含めた日本全国の世論の力で阻止することができました。(内外ニュース速報欄の8月13日の記事や市民運動のウェブサイト(教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしまhttp://kyoukasyonet.fc2web.com/や教育基本法に反対する署名運動実行委員会http://www5.ocn.ne.jp/~peace082/)に、生き生きとした報告がありますので、合わせてご参照ください。)
  広島県教委は8月12日、記者会見を開き、来年東広島市に開校する県立中高一貫校で使用する28科目の教科書を決め、賛否の要望が相次いだ中学校の歴史について、東京書籍の教科書を採択したと発表しました。
  県教委の説明によると、(1)学習目標の明示(2)興味、関心を喚起する工夫(3)単元・題材ごとの分量など15五項目についてA(適当)、B(普通)、C(適当といえない)の三段階で評価したといいます。結果としてAの最も多かった東京書籍が選ばれたわけですが、教育委員会の指揮により、最終的には、採択を「教育長が決裁」したといいます。
  教科書の選定を教育長の専決事項としたのが今回限りの事態なのか、これまでも広島県はそうであったのか不明ですが、もし今回から始まったものであるならば、教科書の採択システムが教育委員会の合議制から教育長一人の決定へと集中したことにより、さらに改悪されたことになります。これが、二年後にどう出るか、心配されるところです。
  今回の運動の側の勝利の要因は、@「つくる会」教科書の採択がなされるなら広島の被爆地としての立場にまったく反することを強くアッピールしたこと、A自己の組織が前面に出ることを互いに極力押さえ、幅広い運動の統一を実現する努力をはかったこと、B全国からのファックスや葉書などが県教委に3629件(8/12現在)も寄せられ、うち採択賛成派が1割、反対派9割だったこと、Cマスコミは全国紙の毎日新聞が事前に報道し、危機感が広がったこと、などをあげることができると思います。
  ところで、「つくる会」のウェブ通信(http://www.tsukurukai.com/web_tsuushin.html)は、彼らの署名が15万を超え、私たち3万3000筆の「5倍に達し」ていたのに不採択は「残念」としていますが、彼らの署名が不正に集められたものであることは、この下欄が示すところです。むしろ、全国からのファックスや葉書こそが世論を忠実に表していたことが、今回明らかになったといえます。
  また「つくる会」は、上のサイトで毎日新聞を攻撃し、公開質問状まで出していることを報じています。毎日新聞の事前報道が全国の関心を高め、ファックスなどを集中させる大きな力になったことを考えるとき、彼らのマスコミ攻撃に対抗し、私たちも毎日新聞広島支局(ファックス082-223-5745、電話221-2181)にぜひ激励を送りましょう。