フォーラム平和・人権・環境 主催

アジアと日本─歴史と教科書を考える2月11日集会アピール


 市民の皆さん、きょう2月11日は「建国記念の日」とされています。皆さんは、この由来をご存知でしょうか。

 実は、神話をもとに、明治政府が制定し、侵略戦争を美化し、天皇を賛美する象徴的な日であった戦前の「紀元節」を、1967年に当時の自民党単独政権が、各界の反対を押し切って制定した日です。

 日本人の歴史認識の問題点を象徴する日と言っても過言ではありません。一方で、日本政府の戦争・戦後責任は不明確にして、戦後補償立法も実現しないまま、21世紀を迎えてしまいました。

 ここ数年、私たちの回りでは、偏狭なナショナリズムに基づく国家主義的な動きが急速に強まっています。と同時に「周辺事態法」「盗聴法」「国旗・国歌法」の制定など、前文や9条の平和主義をはじめとした憲法理念は空洞化されつつあります。とりわけ、教育の分野では、「自由主義史観」などと称して、日本の戦争責任や憲法の理念や核廃絶をも否定する「新しい教科書をつくる会」などが登場するにいたっています。そして2002年度から使用予定の中学校社会科歴史教科書の採択に向けて、全国各地の議会や教育委員会、学校現場にまで影響を及ぼしはじめています。

 私たちは、このような動きを見過ごすことはできません。こうした危険な動きを食い止めなければ、日本はアジアの中で孤立を深めます。

 私たちは、平和と人権の21世紀を築くためにも、戦争加害国の国民としての重責を忘れることなく歴史と向きあい、日本政府が謝罪・補償を果たすよう取り組みを強め、そのうえで「和解」に向けたアジア共通の歴史認識の確立に向けて不断の努力を続けていきます。