韓国NCC声明

日本教科書の歴史歪曲に対する立場


韓国キリスト教教会協議会(NCCK)は、最近、日本の文部科学省が過去の日本の侵略行為を否認するばかりか、美化する内容を盛った中学校歴史教科書の検定を通過させようとしているという、日本からの報道に接して驚きを禁じ得ない。
1910年の韓日合邦を「国際法上合法的な措置」であるとし、「従軍慰安婦」問題をいっさい削除し、アジア侵略は「進出」だという用語を用いるなどの歴史の歪曲は、「新しい歴史教科書をつくる会」という日本の右翼学者グループによって行なわれたことであると知られている。
これが事実であれば、果たして日本は本当に21世紀を平和共存の歴史をつくって行こうとするのかどうか問わずにいられない。日本政府は20世紀に自らが行なった軍国・覇権主義による国家敗亡の生きた教訓をもう忘れているのか? 自分たちの驕慢の歴史によって多くの犠牲者たちが今だにアジアをはじめ世界の至る所に悪夢に苦しめられ、呻吟している声を聞くことが出来ないのか?

現在、日本で行なわれている歴史の歪曲は「新ガイドライン」の名のもとに展開されている偏狭な民族主義と軍国主義の復活の様相を背景としており、日本とアジアの良心勢力が大きく憂慮している状況にまで至っている。

日本政府はこのことが、アジアの価値、アジアの平和を通して世界人類の幸福と希望をつくりだして行こうとする日本をはじめとしてアジアの若者たちに対して、もう一度たいへんな罪をおかすことであるという事実を決して見過ごしにしてはならないであろう。

韓国キリスト教教会協議会は、これまで過去10年の間、日本キリスト教協議会(NCCJ)とともに、韓日間の歴史認識の共有、日本の戦争責任を明らかにすること、戦後補償の実現、正しい歴史教育の推進などを共同の課題として努力してきた団体として、日本政府が過去の歴史についての悔い改めなしに、新しい歴史を云々することは欺瞞であると考えて、歴史の歪曲を新たな価値とする愚かさを再び犯すことのないよう切に願う。

21世紀の新しい歴史の出発は、日本が神と歴史の前に、真の悔い改めと赦しを通して過去の侵略戦争を正しく清算し、平和と共存・共栄のため努力する国家として席を占めるときのみに可能となることを覚ってほしい。

2001年2月26日

             韓国キリスト教教会協議会
                 総務      金 東完(キム・トングァン)
             同 教会と社会委員会  委員長 金 グンサン