子どもと教科書全国ネット21のホームページより転載

歴史を歪曲し軍国主義の復活をあおる日本文部科学省の検定通過に反対する



 正義と平和にみちた神の国を望みながら祈り、闘争してきた私たち韓国キリスト青年協議会は、日本の「新しい歴史教科書をつくる会」が書いている歪曲された歴史教科書が、日本の文部科学省の検定を通過し、日本の中学校教科書として採択される可能性が大きいという報道を聞いて、激しい怒りを覚え、これに反対する私たちの立場を次のように明らかにする。

 私たちは過去20余年間、日本および在日同胞青年と交流し、共同の課題のためにともに連帯し闘争してきた。特に従軍慰安婦をはじめとする戦後補償問題、在日同胞の法的地位問題、外国人登録法問題など、日本の侵略戦争によって発生した問題の解決と不幸な過去を清算しなくてはならないというところに認識を同じくし、共に祈り闘争してきた。

 これは戦争によって人権が蹂躙されず、人類の平和がおびやかされないことを願う私たちの信仰告白であった。しかし今のような日本の動きは、私たちが構築してきた平和のための努力を全く無視するだけではなく、歴史の逆行を促すことだと考えられ、これについて深刻な憂慮を表明する。

 問題になっている教科書は、日本が過去に行った侵略戦争を、アジア解放を目的として「大東亜戦争」として美化し、従軍慰安婦の存在を否定するなど、歴史を歪曲しているのみならず、執筆陣はこの間の日本の右傾化をリードしてきた主要人物でもある。

 このような政治的偏向の強い執筆陣によって、意図的に歴史を歪曲しようという目的で書かれている教科書に対して、日本政府が検定を通過させいようということは、今もなお過去の歴史によって傷が癒えないアジアの各国家と中国をはじめとするアジアの各国家が厳重な警告と抗議を継続しているにもかかわらず、日本の政府がこれについてはっきりしない態度を維持し、むしろ上記の教科書を支持するような態度をとりつづけている事は、最近の日本社会の急激な右傾化と関連しているのではないかという疑惑を否定することはできない。

 私たちは、日本が過去の不幸な歴史を清算して真実に反省し、アジア、さらに人類の平和のために努力し、国際社会の信頼を回復することを切に願う。しかし今の日本は、このような私たちの願いとは全く反対の道を歩んでいる。これは歴史が証明しているように、国際社会で孤立のみを招くのみであることを日本社会は知るべきである。

 歪曲された歴史を次の世代へ教える民族、しかも戦争を美化し、軍国主義をあおる国家をどこの誰が信じることができようか?日本政府は今からでも、韓国と中国など他の国の警告を謙虚に受け止め、真のパートナーとしての信頼を回復するために、歪曲された歴史教科書が検定に通過しないようにするべきだ。

 さらにそれを書くという行為自体を即刻中止させ、周辺国家の憂慮と不信を解消しなければならない。そのことだけが自ら歴史的自尊心を守る道であり、不幸だった歴史を繰り返さない道であり、人類の平和のために寄与する道であることを忘れるべきではない。

韓国基督教青年協議会

会長 呉承壕
総務 文星淳