日本の歴史教科書歪曲に関する抗議文憂慮が現実となって現れた日本政府による歪曲された歴史教科書の検定通過に対し て、心からの大きな憤怒と遺憾の思いを禁じ得ない。日本政府の措置は官民共同で作 り上げた歴史歪曲の合同作品である。 当初の内容と比べ部分的な改善はあるものの、これは周辺国の耳目を意識しての形式 的な措置であり、依然として歴史的真実は歪曲されている。「侵略」を「大陸進出」 と表記し、日本が太平洋戦争の被害者であるという点を浮き上がらせ、一方で軍隊慰 安婦についての記述は削除している。 しかし歴史教科書を歪曲したからといって、過去に日本が残した帝国主義的行為を美 化したり、消し去ったりすることはできない。日本政府のこうした措置には、軍事大 国化による軍国主義を夢見る危険な意図があることを直視したい。また歪曲された教 科書で歴史を学ぶ日本の次世代の歴史認識は危険なものになるよりほかない。 世界各国は冷戦を終息させ、新たな協力と競争の関係を築こうとしている。特に地理 的に隣接した国家間の相互協力を通じて個別国家の利益を増進させるための多様な努 力が繰り広げられている。日に日に貿易自由化が進展する中にあっても、ヨーロッパ ではEUへ、中南米ではNAFTAへと団結力が強まりつつある。 東北アジアにおける域内国家の結束力強化のために韓日両国が役割を増大させること は、これまでの間、過去の清算問題とイデオロギーの壁とに阻まれて進展させること ができないできた。そうした中にあって、去る1998年10月に金大中大統領と小渕恵三 首相が採択した韓日両国間の「パートナーシップ宣言」は、不幸な過去を清算して両 国が協力を強化していく新たな出発の契機と認識された。 そうしたことだけでなく、両国のクリスチャン議員たちは韓日キリスト議員連盟を結 成して、これまでに両国の和解と一致のための努力とともに、韓半島の平和と統一を 祈願するPPP(釜山・板門店・平壌)十字架大行進を共同開催するなど、絶え間な い努力を繰り広げてきた。 しかし最近の日本の姿勢は、和解と一致に向かう人類の価値観に真っ向から挑戦を挑 むものであり、歴史を後退させる行為である。現在の日本の姿勢は韓国を含む東北ア ジア周辺国、そして世界の全ての国家から非難を受けて当然である。 今、日本には軍国主義に対する復活の夢ではなく、過去の行為に対する痛烈な反省、 そして歴史認識を正そうとする懺悔が必要である。我々は日本政府が韓日両国「パー トナーシップ宣言」の精神に立ち返り、日本の教科書を修正することを要求する。懺 悔と贖罪なくしては真の和解と協力を成し遂げることはできないからである。 共同の利益と善に向かう両国の関係は、過去を正しく精算し、国民的理解と信頼が形 成されたときに構築されるのだということを強調しつつ、日本の姿勢を鋭意注視して いきたい。
2001年4月10日
日本抗議訪問団韓国代表 金 泳 鎭 議員(民主党、国会朝餐祈祷会長)
国会統一外交通商委員長 朴 明 煥 議員(ハンナラ党、国会朝餐祈祷会部会長) |