日本歴史教科書歪曲に対する私たちの立場
〜金泳鎮議員日本国会前 断食闘争に際して〜
去る4月3日、日本の「新しい歴史教科書とつくる会」により執筆された中学校歴史教科書が文部科学省の検定を通過し、韓国と中国をはじめとするアジア各国が、これに対し強く反発し東北アジア地域に一大波紋が起きている。検定通過の発表直後、中国は外交部が反対声明を出し、中日中国大使は内外メディアに向けての異例の記者会見を通して日本政府を強く非難するなどすばやい反応を見せ、わが政府もまた円満なる解決策を模索した初期の立場を撤回し去る10日は駐日大使を召還、次の日には金大中大統領が直接、問題の教科書に対して不採択や再修正を要求するなど、外交問題となる憂慮が拡散している。日本国会議事堂正門前では、国会朝餐祈祷会長の資格で会員3名と共に歴史教科書歪曲問題に対する抗議に向った金泳鎮議員が11日から一人で無期限断食闘争を継続している。また一方、国内の市民団体だけではなく、小学校の児童にいたるまで歴史歪曲に対する糾弾の声が高まり、次第にその波長は日本商品不買運動、日本文化解放延期などのように、社会、経済、文化的領域にまで増幅している。
事態がこれほどまでに拡散しているにもかかわらず、日本政府はこれ以上の修正を要求することはできないと強硬な姿勢を曲げずにいる。日本内の一部右翼言論も、自国の教科書問題に関して隣国があれこれ言い立てるのは内政干渉であり、日本政府がこのような外圧に屈してはならないという立場を公然と明らかにしている。それだけではなく、自民党所属の若い議員たちは「日本の明日と歴史教育を考える若い議員の会」を結成し、「検定に通過した教科書の採択過程において、外圧が作用しないよう監視すること」を決議したという。
これらは、日本の知性と良心を疑わせる、誠に恥かしいことであると言わざるをえない。過去において日程が韓国をはじめとするアジアか国旗・国歌に与えた被害を考えたとき、過去の過ちを反省し謝罪していると言っても、わだかまる恨みを解くには足りないものがある。その上、侵略を正当化し責任問題を隠蔽しておきながら、人のことに干渉するなとは、盗人猛々しい言い分である。もし彼らの論理通りだとしても、どうして日本のアジア侵略の歴史が、「他人事」などと言えようか。過去の歴史問題に関して一度でさえ気持ち良く謝罪することがろくにできなかった日本が、反省どころか、さらに国粋主義で若い学生たちを思想武装させようとしているのを見て、どうして過去と同じ侵略が繰り返されないと言えようか。歴史を歪曲させてまで露骨に極右的性向を示す教科書というものは、もはや学問的な領域を離れ政治的な意図を帯びているのであるから、それは日本内の問題にとどまらず国際外交と政治の問題となるのである。
金大中政府が発足して以来、最近数年の間に韓日両国は先例を探すのが難しいほどに友好的な関係を維持してきた。敵対意識は減少し、文化的交流が活発になり、2002年ワールドカップ共同誘致を契機として、21世紀の両国関係は同伴者的なさらに一層成熟した段階に進展した。しかしここで登場した歴史歪曲教科書は、このように困難を乗り越えて創り上げようとしている善隣関係を一瞬のうちに吹き飛ばすこともありえる恐ろしい破壊力を持っており、憂慮しないわけにはいかない。
韓国教会の指導者として私たちは、日本政府が過去の歴史を謙虚に反省し、あわせて今回の教科書問題を英知をもって処理することで、歪んだ歴史認識を捉え直し、北東アジアの和解と平和的安定を定着させる先駆けとなるよう強力に要求する。韓国の教会は、日帝が朝鮮半島を強制占領した35年間、言葉に表わせない苦難を経験してきた。特に神社参拝と関連した日帝の迫害はあまりにも悪辣で残忍なものだったのである。従軍慰安婦や強制連行の犠牲となった方たちと同様、韓国の教会もまた日帝の侵略・収奪の被害者だったのである。そうした苦難を乗り越えて、韓国の教会は去る1998年、韓日キリスト教議員連盟の主管で開かれた「’98韓日十字架大行進」においてキリストの愛のもとに、日帝の蛮行を許し韓日の和解と交流協力、そして霊的な復興を祈った。
私たちはこのようなキリストの内にある許しと和解が韓日間に堅く定着していくことを願う。そのような意味において金泳鎮議員の日本の国会議事堂前での断食闘争は、正しい韓日関係を定立させるための韓国教会の念願を代弁するものと考え、私たちは金泳鎮議員の籠城を積極的に支持し、1000万韓国キリスト者とともに事態の推移を鋭意見守っていくことを誓う。特に金泳鎮議員の健康が路上での断食闘争によって害されることのないように韓国の教会全体がともに祈り、また次に掲げる要求が完全に聞き入れられるまで祈ることによって闘うことを宣言する。
一、日本政府は事態の申告性を直視し、歴史を歪曲ねつ造して誤った国粋主義へと導く教科書を即時撤廃し謝罪せよ
二、日本政府はこのような醜態が再発しないよう根本的な対策を立案せよ
三、韓国政府は日本が過去の歴史に対する真摯正当な謝罪を行なうまであらゆる方策によって応答せよ
2001年4月13日(金)
韓国基督教指導者 一同
キム・キョンシュク(韓国基督教教会協議会会長)
イ・マンシン(韓国基督教総連合会 代表会長)
キム・チュンゴン(韓国大学生宣教会総裁)
チョ・ヨンギ(ヨイド純福音教会担任牧師)
チ・ドク(韓国基督教総連合会前代表会長)
キム・チギル(韓国基督教教会協議会元会長)
キム・チャンファン(世界浸礼教総裁)
パク・チョンスン(韓国基督教教会協議会元会長)
キル・チャヨン(大韓イエス教長老会元総会長)
イ・チュンピョ(韓国基督教長老会元総会長)
オク・ハンフム(韓国基督教牧者会協議会代表会長)
キム・インポ(トングァン教会担任牧師)
チェ・ソンギュ(基督教神の聖会総会長)
キム・チンフン(トゥレ共同体代表)
チョン・ビョングム(韓国基督教教会協議会連合運動特別委員長)
キム・サムファン(ミョンソン教会担任牧師)
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