「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書検定合格の取り消しを求めます私達は、政府に対して「新しい歴史教科書をつくる会」教科書の検定合格を取り消すことを求めています。そして、愛知県、名古屋市はじめ各市町村の教育委員会に対して、この教科書を採用しないことを要望しています。 2001年4月3日、政府・文部科学省は内外から多くの批判や反対の声があるにもかかわらず、日本によるかつてのアジアの国々に対する侵略・支配・戦争を肯定する「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書と公民教科書を検定合格させました。この教科書は、修正してもなお、日本による韓国併合・支配の歴史を正当化し、「大東亜戦争」(太平洋戦争)の緒戦の勝利がアジア諸国の独立への夢と希望を育んだなどと肯定し、南京大虐殺についても「さまざまな見解があり、今でも論争がつづいている」と実質的に否認しています。「従軍慰安婦」の記述もありません。他にも神話と史実を同列に記述して天皇制を美化するなど、歴史的事実を歪曲しているか個所がたくさんあります。次に、公民教科書は、憲法の三つの柱である「戦争放棄」、「主権在民」、「基本的人権」についてことごとく否定的な考えで記述し、第9条(戦争放棄)を「改正」する方向を主張しています。 町村信孝文部科学相は、「(検定において修正したので)中国、韓国などの懸念は解消する」と述べましたが、アジアの人々の怒りは沸騰しています。アジアの国々の政府からも厳重な抗議が相次いでいます。韓国政府は中日韓国大使を召還し、韓国からは、数名の国会議員が抗議の為に国会を訪れ、その内の一人金泳鎮さんは、4月11日午後から16日午後まで6日に及ぶ抗議のハンストを決行されました。 これを聞いて、日本聖公会中部教区人権担当の松本普が国会前に駆けつけ、12日から14日午後までハンスト・座り込みに合流した後、名古屋に帰って15日午後6時から金泳鎮さんに連帯するハンストに入り、続いて16日午前9時から名古屋市中区栄・噴水前においてハンスト・座り込みを行っています。そして、松本の志に共鳴した多くの人々が共に座り込みを行っています。 私達は政府に対して抗議し、「新しい歴史教科書をつくる会」による歴史教科書と公民教科書の合格を取り消すよう求めています。そして、愛知県、名古屋市をはじめ各市町村の教育委員会に対して、この教科書を採用しないよう要望しています。
2001年4月17日 名古屋 栄噴水前ハンスト・座り込み現場にて
日本聖公会中部教区 人権担当 とめよう戦争への道 愛知連絡会 怒りの広場 実行委員会 |