2001年4月4日 
  浜松市教委御中
NO!AWACSの会浜松

声明・要請書

 2001年4月3日、政府文部科学省は「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書を検定合格としました。わたしたちはこれに強く抗議するとともに、市教委がこの教科書を採択しないように強く要請します。
 この教科書は、天皇制を賛美し過去の戦争をアジア解放のためのものと美化し植民地支配を合法とする姿勢で書かれました。この立場は、戦争に反対することや植民地支配からの独立を求める行為を犯罪・非合法とするものにほかなりません。「殺すな」「盗むな」「犯すな」などは人道・倫理の原則です。
 植民地支配、侵略戦争、性的奴隷など数々の戦争犯罪は、これらの原則に反します。人道・ 倫理に反するこれらの行為を過去、国家は正当化しておこないました。戦争と植民地支配によってアジアの人々が持った被害の記憶を消し去ることはできません。また戦争や植民地支配を再び繰り返してはなりません。
 わたしたちは浜松基地のAWACSに反対し基地の撤去を求め、戦争の準備に反対しています。かって浜松基地はアジアへの空爆拠点でした。また特攻や航空毒ガス戦の拠点でもありました。このアジアへの加害・侵略の事実をふまえ、わたしたちは、浜松を再び派兵拠点にするなと活動しています。
 新ガイドライン安保という海外での日米共同作戦体制が進むなか、戦争を肯定する教科書が現れ たことに対し、わたしたちは危惧を持つとともに抗議の意思をここに示すものです。浜松には多くの在日外国人がいます。
 この教科書の偏狭なナショナリズムは外国人への排外主義を生み、浜松市民の国際的交流を阻害 するものです。
 わたしたちは市教委がこの教科書を採択することがないようここに要請します。市教委は、国際的視野を持ち21世紀の平和と人権を担う人間の育成をすすめるべきです。
 こどもたちには生命の尊厳を示すべきであり、戦争を正当化してはならないと考えます。