連帯声明 日本の教科書問題に関するアジア国際連帯会議に向けて
リラ・ピリピーナ
我々、フィリピン人元「慰安婦」は、日本政府に対し、特に第二次世界大戦について歪曲した問題の多い解釈を含んでいる「新しい歴史教科書をつくる会」(つくる会)の編集による歴史教科書を拒否するよう求める。また、教科書審議会に対しても、日本の若者が自身の理想主義と愛国心の精神を堕落させてしまいかねない虚偽と誤った情報を提供するこれらの歴史教科書の採用を取り消すよう要求するものである。
我々、リラ・ピリピーナのメンバー達は自分達の運動と関係の深い最近の一連の出来事に非常に関心を持っている。例えば、「従軍慰安婦」たちの提訴している裁判が相次いで日本の裁判所から正義を得られず棄却されていること。唯一、韓国人「慰安婦」たちの勝訴となった裁判も高等裁判所で逆転敗訴したこと。そして、今や、日本の「民族主義者」たちのグループがまるで自分たちに権限があるように歴史を書き換えていること。これらの教科書は特に、我々の過去を覆い隠すために甚だしい虚偽を含んでいる。 これらは日本の軍国主義の否定できない復活のサインなのだろうか? 醜い真実を消そうと努力する代わりに、どうして第二次世界大戦にまつわる他の問題とともに「慰安婦」問題にも正義を取り戻させ、我々の隣国に平和をもたらすよう解決の道を取らないのだろうか?この目標の実現に向けて次に行うべきことは、これら「つくる会」の歴史教科書の使用を日本政府が禁止することだろう。 我々は、真実を覆い隠し、子どもたちと自分自身を愚弄するために歴史を書き、学んでいるわけではない。歴史の価値とは、それが提供する教訓に重きをおくことである。そのような歴史を繰り返さないために、我々はその教訓から学ばなければならない。歴史の事実を恐れ、それに恥じ入る必要は決してないのだ。 我々、リラ・ピリピーナのロラ(フィリピン語で「おばあさん」の意)たちはこの自分たちの要求を堅持し、断固として押し進める。なぜなら我々自身が歴史の生きた証人であるからだ。我々の受けた被害は、つねに肉体的、感情的な痛みとして、また心の傷として自分たちを捕らえて話さない。我々は被害者であると同時にサバイバーなのである。 我々の存在こそがまさに過去の歴史を物語っている。それが歴史なのだ。 他の戦争被害者との団結を通じ、我々は、日本政府がこの団結した被害者達の声に真剣に耳を傾けることを要求する。日本の市民たちも、欺瞞を防ぎ、真実と正義に基づく解決を導くために、我々と共に進むことを呼びかけるものである。我々は、真実を信じるものたち一人ひとりに対し、この強力な団結をはっきり示すために我々のすべての行動に参加することを呼びかけたい。
「つくる会」の教科書を採用するな! |