平成12年山形県議会11月定例会上程請願要旨

山形県における小・中学校教科書採択制度の改善について


請願趣旨

  義務教育で使用する教科書の採択事務は、次代を担う子供たちの教育における極めて重要な公務であり、教育委員会の重要な任務であります。しかるに、本県における採択の状況は、下部機関が絞り込んだ候補教科書を単に追認するだけという制度の形骸化が常態化し、教育委員会制度の主旨に照らして正常に機能しているとはいえない実情であります。

請願事項

  山形県教育委員会は、採択地区市町村教育委員会に対する教科書採択に関わる指導・助言・援助を行うにあたり、下記の事項を踏まえて行うようにすること。


1.採択地区市町村教育委員会の下部機関が答申を行う場合、とりわけ意見の分かれる可能性のある候補教科書については、調査報告並びに意見書の添付にとどめることとし、最終的に当該市町村教育委員会の責任のもとに審査・採択する体制をつくること。

2.教科書の採択にあたっては、あくまでも「学習指導容量の目標に基づいた内容の比較検討」を基本とすること年、とりわけ健全な公民育成に関わる社会化教科書の審査・採択については、新学習指導要領が目指す「我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を深め」ることのできる内容であるかどうかを十分に吟味するよう配慮させること。

3.県の教科用図書選定審議会委員には広く民間からの登用を図るとともに、市町村の採択協議会等選定に関わる委員についても保護者代表等を登用するよう指導すること。

4.教科書展示会等の機会を通じ教科書採択への住民の関心を喚起するとともに、採択までのプロセスを明らかにし、なぜその教科書を採択したのかを地域住民や保護者に十分説明できるようにするに指導すること。

以上、地方自治法第124条の規定により請願いたします。


提出者  「新しい歴史教科書をつくる会」山形県支部 支部長 梅津 伊兵衛