米陸軍第1軍団司令部は来るな!!
300人がデモ行進で抗議


神奈川県の座間市で3月17日、「いらない!第1軍団 異議あり!米軍再編法 相模原と座間を結ぶ3/17市民行動」が行われました。主催は神奈川平和運動センター・第1軍団の移駐を歓迎しない会・基地撤去をめざす県央共闘会議・相模補給廠の返還を求める市民の会の4団体です。
 第1会場の相武台1丁目公園には200人が、第2会場の谷戸山公園には100人が参加しました。それぞれの会場で集会を行った後にデモ行進に出発、キャンプ座間前で合流しました。キャンプ座間前では、デモ隊全体で「米陸軍司令部は来るな!」とシュプレヒコールをあげ、代表団が米軍司令官宛の要請を提出しました。


以下は第2会場(谷戸山公園)の様子です。

■集会は、神奈川平和運動センター事務局長の加藤泉さんの司会ではじまりました。

●いつもの名調子で進行する、加藤さんです。


■お二人から主催者あいさつ


●宇野峰雪さん(神奈川平和運動センター代表)
 あと1ヶ月で、憲法施行60周年がやってきます。戦後の民主主義を支え、平和を守ってきたのは、憲法と私たち国民です。
 小泉総理は「自民党を壊す」と言って、結局なにも壊せませんでした。
 後任の安倍総理は「憲法を壊す」こと、戦後民主主義を根底から覆すことを宣言しています。昨年の国会では教育基本法が改悪され、防衛庁が「省」に昇格しました。5月3日までに、憲法改悪のための国民投票法案を成立させるといっています。
 米軍再編も着々と進んでいます。たくさんの税金が米軍再編につぎ込まれます。しかし皆さん、格差社会が広がる中で、米軍にお金をつぎ込むことが許されるでしょうか。米軍再編は、日本が米国の世界戦略に組み込まれるだけではなく、私たちの暮らしと税金に密接にかかわることなのです。防衛省への昇格で、防衛費の増額も進むでしょう。税金の使われ方に注視しなければなりません。また座間では、米陸軍第1軍団と陸上自衛隊中央即応集団が一体となります。横須賀では、米海軍と海上自衛隊が一緒に活動しています。横田基地では、米空軍司令部と航空自衛隊司令部が一体になります。国道16号線の沿線で、日米の軍事一体化が進行しています。私たちの力で、米軍再編を止めましょう。




●伊沢多喜男さん(第1軍団の移駐を歓迎しない会)
 
 キャンプ座間を抱える座間市では、これまでに何度も国に対して、第1軍団の移駐に反対する申し入れを行いました。しかし国は、一向に応じません。座間市では市長自らが「ミサイルを撃ち込まれても反対」といっています。また議会も、再三にわたって国に意見書を提出しました。また全国の議会に先駆けて、米軍再編特措法に反対する意見書を可決しています。
 先日、議会でキャンプ座間を視察しました。私たちの質問に対して担当者は、「日本を守るために第1軍団がくるのだ」と説明しました。
国民投票法が可決されれば、次は憲法改悪です。日本が米国の先頭に立って、戦争をする国になるのです。そのことを多くの国民に知ってもらう必要があります。米軍再編を断固阻止するために、頑張りましょう。



■現地からの報告



●相沢義昭さん(第4次厚木基地爆音訴訟実行委員会)
先ごろ第3次訴訟に勝利。裁判所は国から住民への賠償金の支払いを命じるとともに、
爆音が違法状態であり、その責任が国にあることを認めました。
新たに第4次訴訟に取り組みます。




●小原慎一さん(三浦半島地区労事務局長)
住民投票条例請求運動への協力、ありがとうございました。
横須賀市の蒲谷市長は、選挙の時には「通常空母の配備」を公約にしましたが、
その後「原子力空母の容認」に態度を変えました。
住民投票の請求に対しても、必要ないとの姿勢で臨みました。
横須賀市と米軍は、基地内の災害時の協定を結び、その中には原子力海外も含まれました。
しかし、市は米軍の出した「ファクトシート」を信用している中で、どれだけ具体的な協議ができるでしょうか。




●原順子さん(バスストップから基地ストップの会)
少ない数の市民ですが、毎月デモ行進をしています。みなさんもぜひ、参加してください。


デモ行進の様子です。


●第2会場からは100人がデモ行進に出発しました。


●キャンプ座間の少し手前で、第1会場からのデモ隊と合流。


●米軍基地の前は、いつものように神奈川県警の機動隊が警備しています。


●基地前に止まって、「米軍司令部はいらない!」のシュプレヒコール。


●基地警備員に対して、要請書を読み上げます。



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