相模総合補給廠内での戦闘指揮訓練センター建設に抗議
●2009年4月2日
●神奈川県相模原市 相模総合補給廠・第1ゲート前






 神奈川県相模原市にある米陸軍・相模総合補給廠で4月2日、戦闘指揮訓練センターの着工式が行われました。これに対して、神奈川平和運動センター・県央共闘代表・米陸軍第1軍団の移駐を歓迎しない会の3団体と市民団体は共同で、抗議活動と米軍基地への申し入れを行いました。補給廠の第1ゲート前で行われた抗議活動には、約60人が参加しました。
 神奈川県の相模原市と座間市にまたがるキャンプ座間には、在日米陸軍司令部と米陸軍第1軍団・前方司令部が配備され、アジア太平洋地域で戦争が起きる際には前線司令部としての機能を果たします。また相模原市にある相模総合補給廠には、アジア太平洋地域での戦争を支えるための物資が貯蓄されています。
 在日米軍再編に関して日米政府は、@キャンプ座間に米陸軍第1軍団司令部を移転すること、Aキャンプ座間に陸上自衛隊中央即応集団司令部を設置すること、B相模総合補給廠に戦闘指揮訓練センターを建設すること――で合意しています。

 以下は、参加団体からの発言要旨です。




●大波修二さん(大和市議会議員)
 いま各国の資本や政府の側は、戦争で不況を取り戻そうとしています。そうした戦争政策を許せません。北朝鮮のロケット発射にへの対応などは、戦争と「紙一重」ではないでしょうか。米軍は、厚木基地に新たなヘリ部隊を配備し、相模総合補給廠には戦闘指揮訓練センターを建設しようとしています。軍事化の進行を許すわけにはいきません。


●金子豊貴男さん(相模原市議会議員)
 本日9時30分から着工式を行うと、マスコミに発表されました。ここに建設される戦闘指揮訓練センターは、在日米軍再編の合意事項の中で、唯一、米国の直轄予算で実施される事業です。米軍にとっては、それほど重要な施設なのです。米軍は相模総合補給廠の一部を、日本政府に返還することにしました。しかし一方で新たな訓練施設を建設しています。これは、相模総合補給廠の固定化につながります。絶対に許せません。基地の強化に反対しましょう。



●加藤泉(神奈川平和運動センター事務局長)
 戦闘指揮訓練センターの建設は、相模総合補給廠の強化と恒久化につながります。それが強行されようとしているのです。
 横須賀では、原子力空母ジョージ・ワシントンが長期間のメンテナンス作業を行っています。先日の新聞によると、米軍はメンテナンス作業のなかに原子炉部分が含まれていることを認めたようです。また低レベル放射性廃棄物を保管していたことも明らかになりました。
 これは米海軍の原子力潜水艦がはじめて日本に入港する際に米国が示した「エードメモワール」に違反します。
 横須賀ではいま、市長選挙が闘われています。市長選を闘うことで、私たちは原子力空母に反対します。



●米軍基地の日本人警備職員に、要請書を渡しました。


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