伊波洋一さん沖縄県知事当選へ
1000人の支援者が心を合わせる




 沖縄県那覇市の県庁前公園では11月11日朝、沖縄県知事候補者・伊波洋一さんの出発式が行われ、労働組合や市民団体などの支持者約1000人が集まりました。
 11月11日に告示、28日に投票が行われる県知事選挙には、無所属現職の仲井真弘多さん(自民県連、公明推薦)、無所属新人で前宜野湾市長の伊波洋一さん(社民・共産・社大推薦)、金城竜郎さん(幸福実現党)の3人が立候補しましたが、事実上は仲井真さんと伊波さんの一騎打ちです。
 出発式で伊波さんは、基地の県内移設には反対すること、辺野古に基地を作るための海面埋め立てに反対することを明確に表明しました。また新たな雇用の創設と失業率の低下を実現するための沖縄版ニューディール政策を発表しました。
  以下に、出発式の様子をお伝えします。





●県庁前広場に集まった支持者のみなさん。




●8時前には宣伝カーも到着し、出発式の準備が始まりました。




●多くの新聞社やテレビ局が、取材に駆けつけました。





●県議会議員で社民党沖縄県連委員長の新里米吉さん。



●胸のネクタイピンは、屋良朝苗さんが初の公選行政主席に当選した1968年の選挙の際の、「明るい沖縄を作る会」のものだそうです。





●8時30分、「イハ洋一勝利!出発式」が始まりました。司会は県議会議員で社民党沖縄県連書記長の仲村未央さんです。




最初の決意表明は、元沖縄県議会議員・元社会大衆党委員長の瑞慶覧長方さんです。
政策がぶれっぱなしの現職知事には、沖縄の舵取りを任せるわけにいかない。沖縄丸の船長は伊波洋一さんだと訴えました。





新里米吉さん(沖縄県議会議員・社民党沖縄県連委員長)
 現職の仲井真知事は4年前の選挙で、沖縄の失業率を全国平均の4パーセントまで減らすこと、観光客を増やすこと、30人学級を実現することなどの政策を発表しました。しかし主な公約は1つも実現していません。とりわけ失業率は現在7.6パーセントで、全国最下位です。本人は「徐々に良くなっているといいますが、統計上は徐々に悪くなっています。知事はリーマンショックの影響としていますが、リーマンショックは沖縄だけでなく全国で起きているのです。
 いまは県民所得を全国並みにすると言っています。しかしそれは、20年後だというのです。知事として責任の持てる4年後を明確にしなければなりません。ところが4年後のことは、何も言わないのです。自信がないのでしょう。
 それに比べて、伊波候補は宜野湾市長として、西海岸に2000人の雇用を創出し、財政を健全化しました。福祉・医療の面でも中学卒業までの入院医療費を無料にしています。
 相手陣営は「基地問題は争点ではない」と言っていますが、言えば言うほど、基地問題が争点であることが明らかになるのです。
 伊波候補は、ぶれずに一貫して、普天間基地の県内移設に反対してきました。相手候補はぶれまくっています。
 世論調査の結果では大接戦です。相手候補は「これで燃える」と言っています。皆さん、私たちも燃えましょう。どこが燃えるかで勝負が決まるのです。




赤嶺政賢さん(衆議院議員・日本共産党沖縄県委員会委員長)の決意表明です。



糸数慶子さん(参議院議員・沖縄社会大衆党委員長)
 伊波洋一さんを知事に押し上げて新しい沖縄を作る。その希望に燃えて結集されました仲間の皆さん、おはようございます。
 いよいよ今日から28日の投票日まで、県民の心を1つにして、新しい県政のかじ取り役を伊波洋一さんに任せるために、社会大衆党も皆さんと一緒に、しっかりがんばることを誓います。
 4年前を思い出してください。仲井真さんは、「普天間基地を3年以内に閉鎖する」とおっしゃいました。それではこの4年間の行動はどうだったでしょうか。県民の意思を無視して、公約すら守らない状態です。さらには選挙が近づいてくると、これまでとは異なることを言い出しました。しかし「県外移設」と言いながら、名護市議会選挙では、県内移設推進派の候補者の応援をしているのです。言っていることと、やっていることが矛盾しているのです。これは公約違反です。
 また沖縄を「子育て日本一の沖縄を作る」と言いました。出生率が日本一の沖縄で、待機児童問題を解決するといって、多くのお父さん、お母さんが期待しました。しかし子育てに関する予算はカットされました。待機児童問題も解消していません。観光客1千万、しかもカジノを誘致して観光客を増やすといいましたが、これも実現できませんでした。公共工事も中央指向です。
なんとしても伊波洋一さんを県知事にして、新しい沖縄を作らなければなりません。伊波さんは、宜野湾市長時代の実績があります。沖縄の課題を解決するために、その第1番目に普天間基地の県内移設を断念させるために、選挙に勝利しなければなりません。がんばりましょう。





仲村信正さん(労組政策推進会議議長・連合沖縄会長)
 今回の選挙の争点は、2つあると思います。普天間基地問題と雇用問題です。
 普天間基地問題については、仲井真知事は最近になって、県外移設を打ち出しました。しかし当選すれば豹変して、辺野古への新基地建設を進めるでしょう。そのことを明確に、県民に訴えていきましょう。
 沖縄の失業問題について仲井真知事は、失業率を全国並みにするといいました。しかし労働者の立場からすれば、沖縄の雇用の創出は伊波候補の政策を見れば一目瞭然です。これからの社会は、福祉・医療・介護、そして教育・環境に特化した雇用創出です。沖縄県でもぜひ、実現しましょう。
 相手候補との違いを明確に訴えて、伊波さんを当選させましょう。沖縄の未来を託す政治家は、伊波洋一さんです。
 連合に結集する多くの労働組合は、伊波さんの勝利に向けて全力で闘います。





仲本興真さん(統一連代表代行)の連帯あいさつ。





山内末子さん(沖縄県議会議員)
 伊波洋一候補の勝利のためにご結集された皆さん、おはようございます。無所属となりました、山内末子です。
 沖縄の新しい夜明け、新しい旅立ちに、本当にふさわしい澄み切った青空です。伊波さんの勝利に向けて闘う日が、今日から始まるのです。皆さんとともに、私たち県議団も全力で闘いぬきます。
 ぶれない信念の政治家、伊波洋一さん。ぶれてごまかしだけの政治家、相手候補。だれに沖縄の明日を託せばいいのか、子どもたちの未来にすばらしい沖縄を作り上げていくのか、もう明確です。決着をつける決戦の日です。
 もう1つ、かつてこの場所で、鳩山前総理や菅直人総理が、皆さんに対して「辺野古での基地建設には断固として反対する」と言ってきました。しかしその人たちが、普天間基地の移設先を辺野古に戻していったのです。その事実に対して、私たちは政府に対して、撤回を求めて、しっかりと闘い抜いて行きましょう。政府に対して下克上を突きつけましょう。沖縄の命をかけた闘いをしていきましょう。民意無き日米合意を撤回させるには、沖縄の民意を伊波洋一候補に集めて、白紙撤回に向けて前進していきましょう。
 菅総理に対して、しっかりものが言えるのは、伊波洋一さんしかいないのです。そのためにも、私たちが火の玉となって進んでいきましょう。
 私は無所属になりました。しかし私の中には、まだ民主党の血が流れています。だからこそ、全国の民主党の仲間の皆さんに、支持者の皆さんに、党の圧力に負けずに勇気を持って、伊波洋一さんとともに選挙戦を闘うことを訴えたいのです。
 沖縄の青い空、青い海、緑の大地は、日本のためのものではありません。沖縄の宝を大切にするために、伊波さんを知事にしましょう。最後までがんばります。





伊波洋一さん
 県民広場に結集された、多くの支持者の皆さん、そして県民の皆さん。私は皆さんの、そして沖縄県民の、基地の県内移設に反対する思いを受けて沖縄県知事選挙に立候補しました。私はぶれることなく、辺野古への新基地建設に反対し、海の埋め立てを認めることはありません。
 8年前の宜野湾市長選挙以来、一貫して普天間基地の県内移設に反対してきました。戦後65年を経て、新しい基地をこの沖縄に作らせる日米両政府の圧力を、県民の力で撥ね退けていこうではありませんか。私は沖縄が自らの意思で基地を取り除き、平和で豊かな沖縄を皆さんと共に作って生きたいと思います。
 「最低でも県外」と言ってきた、今の政府の首脳たち。その人たちも米国の圧力に負けて、また沖縄に新しい基地を押し付けようとしています。しかし私たち県民の県内移設に反対する意思は、もっと強いのです。決して米国の圧力や日本政府の圧力に屈することなく、この選挙でしっかりと県内移設反対の意思を表明していきましょう。
 いま沖縄では、若者たちの雇用が大変危機に瀕しています。新規学卒者の就職率が、現県政になって以来、急速に落ち込んでいます。勉学に励み、社会に初めて出て行く若者にとって、就職の場が無いことほど悲しいことはありません。この若者たちの希望を摘むことなく、しっかりと仕事への期待を作ってまいります。
 これまで3期12年の間に、沖縄の米軍基地の状況は大変悪化してきました。その象徴が、沖縄国際大学へのヘリコプターの墜落です。また嘉手納基地における外来機の飛来です。基地周辺では、大変厳しい状況が起こっています。嘉手納周辺、普天間周辺では本当に住民が苦しんでいます。そのことに対して、何一つできなかったのが、3期12年の保守県政です。自らが県民の先頭に立って行動しなければ、沖縄の基地問題を解決することはできません。私はこれまでにも、常に行動しながら、市民と共に、県民と共に取り組んできました。これからも沖縄の発展のために取り組んでまいります。
今回、新たに沖縄版ニューディール政策を打ち出しました。これは総合的な政策です。県民の福祉や県民の暮らしを良くしながら公共工事を行っていく、産業を興していく、そのような政策です。沖縄本島だけではなく、また北部だけではなく、先島までさまざまに産業振興を行ってまいりたいと思います。
 県民の皆さん、沖縄の観光収入は、かつては4200〜4300億円でしたが、現在は3800億円にまで落ち込んでいます。私は沖縄の観光を、農業や漁業や文化や、さまざまな分野とコラボレートしながら、6000億円にまで増やしていきたいと思います。
 また情報産業もさらに成長させたいとおもいます。さらに新しい政策として、第1次産業を、農林水産業を全県下で推進し、それを製造・加工する製造業をしっかりと育てて生きたいと思います。1次産業は1000億円で横ばいです、なんとしても2000億円まで延ばしていきたいと思います。
 そのようにして雇用を作り、7パーセント台の失業率を、5パーセント台に、県民が一緒になってしていこうではありませんか。
 最後になりますが、私は県民のための医療、宮古・八重山・先島の病院を守ります。県立病院の問題は大きな課題です。県の役割として、県民の命を守るとこ、暮らしを守ること、そのことが私たちの仕事であることを、県民の皆さんに訴えたい。そのことができる県政を、皆さんと一緒に作ってまいります。
 相手候補の後ろには、日米両国政府が控えています。決して簡単な選挙ではありません。日米両政府相手の選挙であるということは、沖縄県民と日米両国との闘いであるのです。県民をあげてこの選挙に勝利し、私たち県民の意志を、日米両国ならびに世界に示していこうではありませんか。
 最後の最後まで、皆さんのご支援を、伊波洋一に賜ることをお願いして、訴えといたします。














伊波さんの訴えに聞き入る人たち。



遊説スタッフの紹介です。




「団結がんばろう!」で勝利を誓い合いました。



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