9・19「さようなら原発5万人集会」
テレビや新聞の報道から


NHK 9月19日 17時12分
●大江健三郎さんら 脱原発訴える

 「脱原発」を訴える集会が、19日、東京都内で開かれ、ノーベル賞作家の大江健三郎さんら文化人やジャーナリストも参加して、原発の廃止などを呼びかけました。
 東京・新宿区で開かれた集会には主催者側の発表でおよそ6万人が集まり、呼びかけ人となったノーベル賞作家の大江健三郎さんや、経済評論家の内橋克人さんらが壇上に立ちました。このうち、大江さんは「原子力によるエネルギーは必ず、荒廃と犠牲を伴う。私たちはそれに抵抗する意志を持っていることを、政党の幹部や経団連に、デモで思い知らさねばならない」と呼びかけました。また、内橋さんは「技術が進歩すれば安全な原発が可能であるという『新たな神話』が台頭しつつある。こうした動きを私たちは警戒しなければいけない」などと訴えました。このあと、参加者は3つのルートに分かれて都内をデモ行進し、脱原発や、子どもを放射線から守ることを呼びかけるプラカードなどを手に、原発の廃止を呼びかけていました。集会に参加した神奈川県の教員の男性は「自分の勤めている学校でも校庭の放射線を測定していて、原発の問題はひと事ではない。福島県の教員が脱原発に向けて頑張っているので、少しでも力になりたい」と話していました。

▼元の記事はこちらです。(映像を見ることができます)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110919/t10015695281000.html


テレビ朝日 9月19日 13時59分
●「脱原発」集会に市民団体ら3万人
 連休最終日の19日、東京・新宿区では、「脱原発」を訴える大規模な集会が開かれています。
 作家の大江健三郎さんなども参加する集会には、全国から約3万人が集まっています。参加者らは、原発事故をきっかけに、原子力に頼らない社会を目指そうとする脱原発を口々に訴えています。
 参加者:「54もの原発を造らせた責任は僕たち大人にあると思うから、(原発反対の)活動を続けていきたい」
 この後、都心の青山通りや新宿駅などをデモ行進して、脱原発を訴えます。

▼元の記事はこちらです。(映像を見ることができます)
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210919015.html 


TBS
●大江健三郎さんら脱原発訴え、都内でデモ

 2万7000人の市民が参加しました。原発に依存しない社会を訴える、ノーベル賞作家の大江健三郎さんらの呼びかけで東京都内で大規模なデモが行われました。
 東京・明治公園に集まったおよそ2万7000人の人々。「さようなら原発1000万人アクション」と題した脱原発の集会です。
 「私らに何ができるか、私らにはこの民主主義の集会、市民のデモしかないんです」(大江健三郎さん)
 大江さんらは既存の原発について計画的な廃炉の実施を求めるとともに、原発に依存しない社会を目指そうと訴え、東京都内をデモ行進しました。
 「子どもたちを疎開させてほしい、食品のこともきちんとやってほしい。どういう選択肢があるのか、専門家と一緒に考えたい」(福島から避難中の女性)
 「原発に頼らない生活をしていこうと。大変だとは思いますけど、それより命の方が大切」(参加した女性)

 ▼元の記事はこちら
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4830398.html


共同通信 9月19日 16時55分
●脱原発、6万人の最大規模集会 東京・明治公園


集会で脱原発を訴える作家の大江健三郎さん=19日午後、東京・明治公園 

 作家の大江健三郎さんらが呼び掛けた脱原発を求める「さようなら原発5万人集会」が19日、東京・明治公園で開かれ、約6万人(主催者発表)が参加した。東京電力福島第1原発事故後の集会では最大規模。廃炉に向けて活動している福島県の市民団体メンバーや大江さんらが口々に「原発はいらない」と訴えた。
 「ハイロアクション福島原発40年実行委員会」の武藤類子さん(58)は、原発事故からの半年を「逃げる、逃げない。食べる、食べない。日々、いや応なしに決断を迫られた」と振り返った。
 大江さんやルポライターの鎌田慧さん、作家の落合恵子さんらもそれぞれに脱原発を呼び掛けた。

▼元の記事はこちらです。
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011091901000372.html


 朝日新聞 9月19日22時41分
●大江健三郎さんら脱原発訴え 都心で6万人参加デモ

東京で行われた脱原発パレードには福島からの人も含めて6万人が参加した=19日午後3時56分、東京都渋谷区、樫山晃生撮影

脱原発を訴え、福岡市内を歩く参加者たち=19日午後2時39分、福岡亜純撮影

脱原発を訴える看板やポスターを掲げたデモ行進=19日午後2時58分、名古屋市中区、高橋雄大撮影

 脱原発を訴える「さようなら原発集会」が19日、東京・明治公園で開かれた。ノーベル賞作家の大江健三郎さんらが呼びかけた。主催者側によると、全国から約6万人が参加し、東京電力福島第一原発の事故に関連した集会では、最大規模になったという。
  集会では大江さんのほか、経済評論家の内橋克人さんや作家の落合恵子さんらが登壇。大江さんは「原子力は荒廃と犠牲を伴う。私らは原発に抵抗する意志を持っているということを政党の幹部に知らせる必要がある」と呼びかけた。
  参加者は集会後、のぼりやプラカードを手に渋谷や新宿の繁華街を3コースに分かれてデモ行進。7歳の娘と初参加したという都内の女性(49)は「原発に無関心で無知だったことを反省した。子どもの世代に、原発に依存しない社会を残したい」と話した。
 集会は脱原発への政策転換を求める署名運動「さようなら原発1000万人アクション」の一環。原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などが支え、これまでに100万人を超える署名を集めたという。
     ◇
 名古屋市中心部でも19日、「脱原発」を訴える集会とデモがあり、約2千人(主催者発表)が参加した。
 東日本大震災後半年にあわせ、ノーベル賞作家の大江健三郎さんらが全国で呼びかける「さよなら原発1千万人アクション」の一環として、東海地方の実行委員会が同市でも企画した。参加者らは「原発さようなら」などと声を合わせ、中区の白川公園から東区の中部電力本店まで歩いた。
 インターネットで開催を知った北区の会社員田中秀之さん(47)はデモ初参加。「最初は少し怖かったが、いろいろな人が参加していて心強かった。デモだけで終わらず、考え続けたい」と話した。(畑宗太郎)
     ◇
 九州各地でも連帯の声を上げようと、集会やデモがあった。
 福岡市博多区の公園で開かれた集会には、主催者によると、労組や市民グループを中心に約千人が参加した。福島市から福岡県福津市に娘と避難している主婦宇野朗子(さえこ)さん(39)もマイクを握った。
 原発事故から半年。影響を過小評価する政府などの発表から、福島から避難できずにいる人もおり、「コミュニティーが引き裂かれている」と訴えた。さらに「除染して復興を」という掛け声のもとで「被曝(ひばく)の危険を伴う除染作業に留め置かれた住民が駆り出されようとしている」と指摘。「福島の現実を見つめ、二度と繰り返してはならないと決意しましょう」と呼びかけた。参加者は集会後、繁華街の中洲から天神を経て福岡市中央区の九州電力本社まで約2キロを「原発はいらない」などと声を上げながら歩いた。
 長崎市でも集会があり、主催者によると約600人が集まった。脱原発を願う歌を歌い、被爆者団体や労組の代表が思いを述べた。
 長崎原爆被災者協議会理事の池田早苗さん(78)は会場を見渡し、「若い人や子ども連れの参加者が多いように感じる」。被爆者が高齢化し、核廃絶運動への参加者は年々減っているという。「私たちは、もっと原発反対に取り組まなければならなかったが、力不足で実らなかった。若い世代には被爆者の思いを引き継ぎながら、原発反対を唱えてほしい」
 熊本市中心街のアーケードでは、脱原発を訴えるポスターや壊れた原発のオブジェが展示された。県内の市民グループ9団体が開いた「平和祭」。ポスターは、800点以上の作品が投稿されたサイトから「熊本・原発止めたい女たちの会」が選んで印刷した。永尾佳代代表(58)は「県内に原発がなく、事故への関心が低いようだ。目に見えない放射能の怖さをアートで訴えたい」と話した。
 鹿児島県奄美市名瀬の商店街では、有志約10人が買い物客らに署名を呼びかけた。代表で洋服店を営む佐竹京子さん(69)は、宮城県内陸部の白石市出身。移り住んで30年が過ぎたが、「何もしないのは心苦しくて行動した。もう一度、原発に頼らない社会に戻れるはずです」と話した。

▼元の記事はこちら
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201109190278.html



東京新聞 9月20日朝刊
●脱原発6万人集会

 脱原発を目指して作家の大江健三郎さんらが呼び掛けた「さようなら原発五万人集会」が十九日、東京・明治公園で開かれ、参加した約六万人(主催者発表)が原発依存社会からの脱却を訴えた。集会で、大江さんが「私らには民主主義の集会や市民のデモしかない。しっかりやりましょう」と呼び掛けると、会場からは地鳴りのような拍手が湧き起こった。 
 作家の落合恵子さんは参加者に「あなたたちに会えたきっかけを考えると腹立たしくてならない」と語り掛けた。その上で「放射性廃棄物の処理能力もない人間が、原発を持つべきでない」と原発不要論を唱えた。
 ゲスト参加した俳優の山本太郎さんがあいさつで「すごい…すごい人ですね」と切り出すなど、会場に入りきらないほどの人が集まった。集会後は福島県民らを先頭に「再稼働させるな」「子どもたちを守ろう」とシュプレヒコールを上げ、都心を練り歩いた。
 大江さんらは東京電力福島第一原発事故を受け、来年三月までに脱原発を求める一千万人分の署名を政府と国会に提出する計画。主催者によると、署名は現在約百万人に達しているという。
 集会は原水爆禁止日本国民会議(原水禁)が中心となって開催。警視庁は参加者を三万人弱としている。


 毎日新聞
●脱原発:訴える大規模集会−−東京・新宿の明治公園

 東京電力福島第1原発事故を受け、原発依存からの脱却を訴える「さようなら原発5万人集会」が19日、東京都新宿区の明治公園で開かれた=写真・本社ヘリから梅田麻衣子撮影。集会やパレードには主催者発表で約6万人が参加。原発事故後では、最大規模とみられる。
 原水爆禁止日本国民会議(原水禁)や有識者らで構成する「さようなら原発1000万人アクション」主催。呼びかけ人の一人で作家の大江健三郎さん(76)は「原子力のエネルギーは必ず荒廃と犠牲を伴う」と語った。
 俳優の山本太郎さん(36)は「今の日本の政治は一人の命や安全を無視している」と訴え、参加者とともに「原発反対、子供を守れ」とシュプレヒコールを上げた。警視庁によると、集会やパレードには約3万人が参加した。【長野宏美、山田奈緒】

▼元の記事はこちら
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110920ddm001040046000c.html

毎日新聞 9月20日
●さようなら原発集会:参加の市民「日本全体で考えて」

脱原発を訴えデモ行進する参加者=東京都渋谷区で=2011年9月19日午後3時39分、小林努撮影

 東京都内で19日午後開かれた原発依存からの脱却を求める「さようなら原発5万人集会」やパレードには多くの市民が参加した。故郷の福島を離れて避難している人や、事故をきっかけに初めて問題意識を持った人も目立った。

 福島県南相馬市を離れ、川崎市に妻と娘、孫の4人で避難している元教師の山崎健一さん(65)は「福島に暮らしている人以外にも、原発問題にもっともっと関心を持ってほしい。原発政策、脱原発を日本全体で考えてほしい」との思いで集会に参加した。南相馬に戻りたいが「1歳の孫を思うと、除染が完全に終わらない限り安心して暮らせないので戻れない」と訴える。

 同県飯舘村から避難し、福島市の借り上げ住宅で暮らす女性(40)もバスで東京に駆け付け、パレードに参加。飯舘村で生まれ育ったが、第1原発のことは「小学生か中学生のころに社会科見学で行ったことがあるが、その後の日常生活で意識することは全然なかった」と振り返る。

 原発事故後、夫と一緒に勤めていた村内の会社を「100%安全と言い切れない場所では働けない」と夫婦そろって退社。「原発に無関心だった自分への戒めの意味もあってデモに参加した。悔しさをぶつける場所はどこにもないが、せめて今日は大声で『原発はもういらない』と叫びたい」と話した。

 同県郡山市から近所の主婦仲間と訪れた女性(72)は「街から子供の姿が消えた。公園や校庭に子供の元気な声が響く街に戻ってほしい」と参加。「国も東電も信じられない。都合の悪い情報をまだ隠しているのではないかと思える。こんなにも大勢の人が集まったのは、不信感の表れだと思う」と話した。

 一方、東京都練馬区のパート、小川美樹さん(40)は「行動しないのが一番悪い」と思い、初めて参加した。実家は静岡県富士市で、浜岡原発は身近な問題。3月11日以降「原発は安全というのはうそだった」と不信感を募らせた。【長野宏美、山田奈緒】 

▼元の記事はこちら
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110920k0000m040129000c.html


毎日新聞
●写真集

http://mainichi.jp/select/wadai/graph/20110919/


読売新聞 9月20日01時08分
●大江健三郎さんら「さようなら原発」集会

脱原発を訴えてパレードする大江健三郎さん(左から2人目)ら(19日午後、東京・港区で)=工藤菜穂撮影
 作家の大江健三郎さんらが開催を呼び掛けた「さようなら原発5万人集会」が19日、東京都新宿区の明治公園で開かれ、全国から、脱原発や反核を掲げる民間活動団体(NGO)や労働組合などの市民3万人以上が集まった。
 福島県三春町から参加した「ハイロアクション福島原発」の武藤類子さん(57)が壇上に立ち、「毎日『逃げる、逃げない』、『食べる、食べない』など苦渋の選択を強いられている。どうか福島を忘れないでほしい」と訴えた。
 参加者は集会後、自作のポスターやのぼりを手に、原宿などをデモ行進した。

▼元の記事はこちら
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110919-OYT1T00532.htm

 


TOPへ