1200人が「原発止めよう」の声
市民が銀座から東電へデモ行進を行う
 ●2011年3月27日 
 ●東京 水谷橋公園から日比谷公園へ

 3月27日に東京で、原子力発電所に反対するデモ行進が行われ、約1200人が参加しました。主催は「原水禁」・「プルトニウムなんていらないよ!東京」・「たんぽぽ舎」・「原子力資料情報室」などの10団体で作る「再処理とめたい!首都圏市民のつどい」です。本来は原発燃料の再処理に反対して毎月1回行われている定例のデモですが、今回は福島原発の事故を受けて、この問題を訴えることになりました。
 「普段は20人から30人の参加者だけれども、今回はどのくらい来るだろう。」、「少なかったら逆効果になるな。」と主催者側は心配していましたが、定刻の30分前には集合地点の水谷橋公園は満杯になり、デモ行進の出発時には参加者は850人を越してしまいました。以前から反原発に取り組む市民団体のメンバーも多数参加していましたが、それよりも個人で参加した人が目立ちました。この問題への関心の高さ、また政府の発表は信用できない本当はどうなっているの、という人々の思いが伝わってきます。また、日本の新聞社やテレビ局は少なかったのですが、海外メディアはたくさん取材に来ていました。海外のメディアは、丁寧に参加者の声を集めていました。
 以下の写真は、デモ行進の様子です。




●出発場所の水谷橋公園。普段は30人のデモ行進に、800人以上がやってきて大満杯です。



●出発前に発言する主催者の井上年弘さん(原水禁事務局次長)。「デモの前に、マリオン前でチラシまきをしたのですが、銀座では反応が悪いですね。この世論を変えていきましょう」とあいさつ。



●僕は写真を撮るために歩道を歩いていました。そうすると、足を止めてデモを見ている人が結構目に付きました。「原発のデモだ、東京はだいじょうぶなのかな〜」などと話しています。一方で、迷惑そうにクラクションを鳴らすドライバーがいます。原発事故に関心があり危機感を持っている人と、まったく関心が無い人の差が激しいようなきがします。



●こちらは「ふぇみん」の皆さん。「女は原発をえらばない」という大だんまくで参加です。



●「原発はいらない」「エネルギー政策を!」主催者側で用意した500枚のプラカードも、あっというまになくなりました。







●自作のプラカードを持ってくる人もたくさんいました。



●こちらの女性は、終始、道行く人に原発の危険性を訴えていました。一人一人のそうした努力が、いまは必要なのだと思います。















●正面のビルが東電本社です。立ち止まって抗議のシュプレヒコールを行いました。






●デモ行進の解散地点は、日比谷公園です。この時点で参加者は1200人。解散集会では、さまざまな人々が思いを語りました。



●福島県在住の大賀あやこさん。現地の状況を話してくれました。

福島原発の20キロ・30キロ圏から避難した方々への支援、震災によって生活基盤を失った多くの人々への支援、さらに政府や東電に対する情報公開の要求、脱原発のための世論喚起・・・。やらなければならないことはたくさんあります。みんなで力を合わせてがんばりましょう。(おしまい)


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