第32回食とみどり、水を守る全国集会開く


12月6日〜7日に、花巻市において「第32回食とみどり、水を守る全国集会」が開か
れ、全国から1300人が参加しました。
以下は採択された集会アピールです。

 20世紀−それは、人類の長い歴史のなかでも、もっとも激しく変化した世紀でした。
科学技術の急速な発達は、私たちに物質的な豊かさをもたらしましたが、その反面、世界
規模での戦争、工業化とそれにともなう資源の大量消費、地球環境の急速な悪化を招きま
した。いまや、地球温暖化やオゾン層の破壊、生態系の破壊、埋蔵資源の枯渇、増え続け
るゴミ、そして環境ホルモン問題など新たな化学物質の恐怖と食の安全、環境問題は年々
深刻化し、人類の生存をも危うくしています。

 世界では8億の人々が日々の食料不足に苦しみ、日本の森林面積の半分に相当する森が
毎年消滅しています。一方、日本は「物の豊かさ」を追い求め、急激な経済成長を遂げな
がら、食料や木材などを世界中から買いあさり、地球資源の多くを使い捨ててきました。
そして、全国的な環境破壊、食料や木材の自給率の急速な低下、過疎と過密の格差拡大な
どを一段とすすめてきました。

 間もなく21世紀を迎えようとしている今、私たちは、これまで以上に地球市民的な視
点に立って、人類全体の生存が可能な共生社会をめざして大きく転換を図らなければなり
ません。平和と共存、地球環境と調和した社会づくり、「人間の安全保障」の確立に向け
て歩みをはじめるときです。宮沢賢治が「イーハトーヴ」と呼んだ、その理想を実現しま
しょう。

 第32回食とみどり、水を守る全国集会は、その宮沢賢治が生涯を過ごした花巻市で開
催し、全国から1,300人がつどい、地球環境を守る視点から、食・みどり・水の運動
の発展をめざし、循環型社会の形成、食の安全・安定、森林の保全ときれいな水の確保な
ど、たくさんの課題について語り合いました。
 そして、人間の生存にとって欠かせない食・みどり・水の重要性を改めて確認しながら、
それをつくりだす農林業は失ってはならない社会的基盤であることを再認識し、運動の輪
を広げ、連帯を強めることを確認し合うことができました。

 新たな21世紀を環境の世紀とし、次の世代を担う子どもたちが安全で安心して暮らせる
社会とするために、「平和」「人権」「環境」を確立し、地球的視野で考え、地域から行動
するときです。「大地と共に、自然と友に、イーハトーヴの地から21世紀へ発信」しま
しょう!
                          2000年12月7日
                  第32回食とみどり、水を守る全国集会