| 誓 い の 言 葉 2003年08月15日 フォーラム平和・人権・環境代表 江 橋 崇 |
| 本年も8月15日がめぐってきました。先の大戦で犠牲になられたすべての犠牲者とそのご遺族の方々に、改めて、深く追悼の念を表します。 昨年この場で、平和への努力をお誓いしたのに、この一年は最悪の年となってしまいました。アメリカは、イラクへの軍事進攻を強引に開始し、その戦火は今日でもなおやんでおりません。北朝鮮は、核兵器の保有を強く疑われています。そして日本は、有事法制を成立させ、また新たに、イラクを占領したアメリカ軍に協力するイラク支援法の成立を急いで行いました。自衛隊が海外に派兵される日も遠くないのではないかと憂慮されています。 約一年前、私たちは日朝ピョンヤン会談に大きな期待を持ちました。北東アジアを非核と平和、友好の地域にする希望が見えたように思えました。残念ながら、その後の展開は、拉致、工作船など、日朝の友好交流に携わってきた私たちにも反省を迫る問題もあり、全体の流れはむしろ会談以前に逆行しています。これに加えて、韓国と北朝鮮の交流にも暗雲が立ち込めています。 こういう危機ではありますが、いくつかの希望も見出すことができましょう。イラクに関するアメリカの強引な態度は、広く全世界の反対と抗議を引き起こしています。イラク反戦の運動は、かつてない高まりを見せています。北朝鮮問題についての六ヶ国協議も始まります。日本国内でも、有事立法の取扱いを契機にして、防衛問題に関する与野党の話し合いの場も設定されています。 しかし、それらにまして私たちが希望を持つのは、この地域での私たち、市民の共同の努力です。韓国では、南北問題を平和的な話し合いで解決しようとするノ・ムヒョン新政権を誕生させることができました。本年6月、韓国では、三年前のピョンヤン南北サミットで始まった新しい関係を継続、発展させるために広く市民運動が結集し、日本からもNGOが参加しました。日本国内でも、反戦平和の運動は多くの市民の創意工夫で展開されています。 これから一年、これらの運動とともに、戦没なされた方々の尊い犠牲の上に成り立っているこの日本の平和をしっかりと守りぬき、北東アジアの非核、平和と安全のために日本からも反戦・平和の大きな声が伝えられるようにさらに努力することをお誓いいたします。どうぞ、安らかにお眠りください。 |
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