| ヒロシマ・アピール 2004年08月06日 被爆59周年原水爆禁止世界大会・広島大会 |
| 1945年8月6日、雲ひとつない夏空で、その日は始まりました。仕事に急ぐ人々の頭上に、音も無く舞い降りた物体が突然爆発し、閃光が降りそそぎ、真赤な火柱が地上にたたきつけられました。 8時15分、ヒロシマは一瞬にして地獄の街となりました。焼けただれた皮膚はぼろ切れのように垂れ下がり、多くの人が水を求めて川に入り、そのまま浮かび、黒い雨の中、助けを求めさまよう姿が次の日まで続きました。 この数日で亡くなった人々は十数万人と言われています。その後の後遺症で何千、何万の人々が死に、父や母、兄弟姉妹、友人を失った人々の無念の情はいつまでも尽きることがありません。 8月6日、それは、人類にとって忘れることのできない、忘れてはならない日となりました。 被爆60周年を来年に控えた今年、私たちはヒロシマに集い、原子爆弾がもたらした被害の実態を再度心に刻み、人類がはじめて受けた衝撃をけっして忘れることなく語り継ぐ決意を新たにしました。 チェルノブイリをはじめとする原子炉事故や、アメリカがアフガニスタン・イラク攻撃に使用した劣化ウラン弾などで、いまなお世界中でヒバクシャが作り出され、環境が破壊されつづけています。ヒバクの恐怖は、現実のものとして人類に重くのしかかっています。 また、アメリカはイラク攻撃で大量殺りくを繰り広げ、フセイン政権を倒しました。6月に主権移譲を行ったものの、反米勢力による「テロ」攻撃は後を絶たず、報復の連鎖は無限地獄に陥ったと言っても過言ではありません。 核兵器使用の危機も続いています。ブッシュ政権は、未臨界(臨界前)核実験を続け、核実験再開をもくろむとともに、「国家安全保障戦略」「核態勢の見直し」などで核兵器の保有、小型核や地中貫通爆弾の開発やミサイル防衛(MD)の推進などを正当化し、新たな核軍拡の流れを作り出しています。アメリカ・ロシアなどは、「削減」された核弾頭を「貯蔵」に回し備蓄を進めるとともに、アメリカ・ロシア・中国の三国を中心に小型核兵器の開発や宇宙の軍事化で新たな核競争が始ろうとしています。また、緊張関係にあるインド・パキスタンの核保有やイスラエルや北朝鮮などへの核拡散は新たな核戦争の恐怖はぬぐい去れません。とくに、北朝鮮の核開発やNPT(核拡散防止条約)脱退は北東アジアの安全を脅かすもので早急に平和的解決を果たさねばなりません。 2005年は、NPT再検討会議の年です。核兵器廃絶に向け、ブッシュの核軍事戦略に対決し、核兵器保有国の「核廃絶の約束」の実行を強く求めていかなければなりません。 小泉政権は、アメリカとの軍事同盟を強化し、イラクでは多国籍軍へ自衛隊を参加させ、戦後一貫してきた「紛争を武力では解決しない」という憲法を大きく踏み越えました。また、米軍のミサイル演習参加や原子力空母の横須賀母港化の動き、アメリカの世界的な国防体制の見直しにおける、日本の基地強化など、まさに軍事大国化の道を歩みはじめています。憲法や教育基本法の改悪を行い、「いつかきた道」を歩み、戦争のできる国づくりをめざしていると言えます。憲法9条を改悪させない広範な国民運動や平和教育の再構築が求められます。 世界的には、脱原発の動きが進んでいます。日本においても珠洲・巻原発の撤退などはあったものの、再処理工場建設やプルサーマル計画をやめようとはしていません。とりわけ毒性が高く核兵器の材料となるプルトニウム利用に反対し、プルサーマル計画撤退を訴えます。 被爆者をめぐっても、国家補償や認定の問題、被爆二世・三世問題や在外ヒバクシャなど、多くの課題が未解決です。日本の戦争責任と戦後補償の問題として早急に解決しなければなりません。また、あらゆる核利用の場でヒバクシャがつくられることに反対し、その救済にとりくみます。 私たちは、核被害を根絶するため、世界のヒバクシャと連帯し「核絶対否定」の思想を広めるとともに、暴力と殺りくがくりかえされる社会を脱して対話と共存を基本とした平和な世界を実現し、核も戦争もない21世紀を子どもたちに送るとりくみを全力で進めます。 No More HIROSHIMAS. No More NAGASAKIS.No More ヒバクシャ. No More War! |
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