| 戦後60周年の日を迎えるにあたって 2005年08月15日 フォーラム平和・人権・環境代表 江 橋 崇 |
| 今年も、第二次世界大戦終結記念の日がやってきました。60年前の1945年8月15日、日本は連合国に降伏しました。アジア各地での戦闘行動の終了にはなおいくらかの時間がかかり、また、法的な意味での日本の敗戦は降伏文書への調印が行われた同年9月2日になりますが、8月15日は、全世界的に第二次世界大戦の終了、勝利、独立回復の日とされています。平和フォーラムは、これまで毎年、この日、この千鳥ケ淵戦没者墓苑において追悼の行事を行ってきました。今年は、戦争終了60年の節目の年にあたります。私は、戦争と植民地支配のすべての犠牲者を深く悼み、被害者を慰謝するとともに、思いを伴にしてここにお集まりいただいた方々への感謝の気持ちを表したいと思います。 さて、いまさら申し上げるまでもなく、人間の生命の尊さには敵味方の違いはありません。戦闘員と非戦闘員の違いもありません。アジア・太平洋地域の諸国民も日本国民も、軍人・兵士も民間人も、日本国外での犠牲者も国内での犠牲者も同じです。私は、今日という日は、第二次世界大戦、とくに日本が引き起こした満州事変以降のすべての戦争と植民地支配の犠牲者、被害者への追悼と遺族、関係者への慰謝の日であると考えてきました。 この悲惨な戦争を準備し、引き起こし、指導した日本軍国主義の指導者の責任は、歴史として永久に糾弾されるべきものであり、今日でも免責されることはありません。被害者であったアジア各国の人々に対しては、心からの謝罪と被害からの回復への支援が必要です。そして、同時に、私たちは、多くの日本国民もまた、日本軍国主義の引き起こした戦争の被害者であることを確認したいと思います。国外の戦場においても、また日本軍の敗北で取り残された場においても、あるいは国内においても、日本国民は戦争の大きな被害を受けました。 日本が引き起こした戦争は、甚大な被害を生じさせました。人々の生命、自由、財産、幸福に及ぼした被害は計り知れません。各地の環境、歴史、文化も大きく損なわれました。生きのびた人々にも、心の傷が癒しがたく残っています。私たちは、この悲惨な戦争を償う道は、それを不幸な歴史の鑑として深く自覚し、さらに将来世代に的確に伝えて、21世紀の東アジアの平和な未来につなげていくことだと思います。 私は、こういう思いを共にするすべてのアジアの人々とともに今日を迎えていると思います。ここに、アジアの不戦と人々の平和な交流への決意を改めてお誓いするとともに、深く、慰霊と慰謝の気持ちを示させていただきます。 |
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