止めよう再処理!2005共同行動集会決議  2005年11月19日

 

 私たちは本日、青森県六ヶ所村で進められている六ヶ所再処理工場計画の中止を求め全国から集まりました。この私たちの思いは、「六ヶ所再処理工場稼動中止を求める全国署名」として、すでに2002年に92万筆、さらに2005年の今日までに65万筆、合わせて約157万筆もの賛同を得ています。これほど多数の人々が、六ヶ所再処理工場という名のプルトニウム生産工場の計画中止を強く求めています。
 政府、原子力委員会はこの間、「原子力政策大綱」をまとめました。国民の間に六ヶ所再処理工場計画や核燃料サイクル推進に対する様々な疑問が渦巻く中で、強引に既定路線を進めようとする姿勢に怒りを覚えます。大綱は、全量再処理路線の継続、さらに核燃料サイクルの自主性を主張し国内再処理を原則に掲げました。しかし、再処理工場とMOX工場だけでも約12兆円もの莫大な費用が、さらに核燃料サイクル全体では約19兆円以上ものコストが見込まれるなど経済性に問題の多いことが明らかになっています。さらに相次ぐ手抜き工事、設計ミスなど安全面でも大きな問題が多発し、安全性に大きな懸念があります。
 大綱は、再処理で生産されるプルトニウムの使い道であるプルサーマル計画の推進を掲げ、その危険性を無視し経済的にも採算の取れない事業を推進しようとしています。しかしプルサーマルは各地で根強い反対にあい頓挫し、計画通りに進んでいません。国際公約である余剰を持たず透明性のある利用計画はとん挫している現状です。もし六ヶ所再処理工場を稼働させるならば、余剰プルトニウムがたまり続け、国際的にも核拡散の面から大きな問題を抱えることになります。
 また発生する使用済みMOX燃料に対しても、第2再処理工場を2010年ごろから検討を開始し、六ヶ所再処理工場の操業終了に間に合う時期までに結論を得るとしているだけで、安全性・経済性・将来性などの具体的な道筋さえ示していません。問題を先送りにしているだけで、その具体的解決策は何ら示されていません。未来の世代にツケを回しているだけです。
 再処理・プルサーマルをめぐる政策が破綻しているのは明らかです。危険で採算が取れず、核廃棄物の処理・処分も出来ない六ヶ所使用済み核燃料再処理工場は全く必要がありません。いくら原子力政策大綱で描いても、その通り進むことができないことは、多くの国民が感じています。問題を先送りにし、現在の責任を回避することは、ますます問題を複雑にし、破綻のツケを大きくするものです。すみやかにプルトニウム利用政策の転換が必要です。私たちは、あらためて、安心できる未来のため、再処理工場の建設・運転とプルサーマル計画の即時中止を強く求めます。