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戦争犠牲者追悼、平和を誓う集会あいさつ

2006年8月15日

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フォーラム平和・人権・環境代表 江橋 崇

 今年も、8月15日がやってきました。昨年、敗戦60周年の機会に、過去の戦争で犠牲となられた皆様の御霊の安らかなることを願い、お心の傷のいえないご遺族や縁故の方々をお慰めさせていただき、平和にむけての一層の努力をお誓いしたのに、その後、自衛隊のイラク派遣の継続、米軍のトランスフォーメイションの進行、初の東アジアサミットでの日本の孤立、北朝鮮の核をめぐる六カ国協議、最近の北朝鮮のミサイル発射など、直接に平和に関しても多くの動きがあり、また、衆議院議員総選挙における小泉自民党の圧勝や、民主党の党首交代などの政治的な動き、さらには、凄惨な人権侵害や犯罪事件の続出など、多事多難な一年であり、お約束を十分に果たせないままにこの場に立つことを申し訳なく思います。


 ここでは、靖国神社問題について、一言申し上げます。私たちは、小泉首相の靖国公式参拝に強く反対してまいりました。いまや、事態は、昭和天皇の合祀に批判的な考えの暴露もあって、場外乱闘の様相を呈していますが、私たちは、第二次大戦の責任は天皇を頂点とする軍国主義者たちにあり、日本の市民は、そのもとで東アジアの人々に対する加害者であったという事実をはっきりと自覚する必要があります。そのうえで、私たちは、1972年の日中国交回復の際に中国の周恩来首相から示され、当時の日本政府も認めた、いわゆる周恩来原則の堅持、つまり、侵略戦争と植民地支配を強行した日本軍国主義は許しがたいが、日本と東アジアの市民は、ともに、日本軍国主義の被害者という点で共通するところがあって、この共通性を基礎に相互理解と友好、そして地域の平和を築くという原則を、この地域の国際関係の基礎として堅持することをお誓いいたします。それだけに、私たちは、日本軍国主義を体現しているA級戦犯を合祀して、それをあがめる靖国神社と、総理大臣、内閣官房長官、外務大臣などの政府の責任者の公式参拝は、この原則を破壊する行為であり、到底見逃すことができないと考え、強く反対いたします。


 今年の日本には、最近の事態を憂慮して、小泉政権に対する抗議の意思を明らかにするために、多くの東アジアの友人が来ています。昨日も、「YASUKUNI NO」のピースキャンドルの行動があり。多くの国の市民が参加しました。今日も、公式参拝反対の国際的なデモが行われております。いまや、靖国問題は、小泉首相がいうような国内問題でもなければ、個人の心の問題でもなく、東アジアを覆う黒雲のような、大きな政治問題になっていることが、はっきりと分かります。私たちは、こうした東アジアの友人たちとともに課題に取り組み、地域の平和と友好にかなった解決を求めて行きたいと思います。


 敗戦から61年を経て、なお、皆様の御霊が安らぐような日本になっていないことをお詫びいたします。最近の社会は、むしろ不気味に動揺しています。そして、これからの一年は、ほかならぬこの千鳥渕と九段の地でも、合祀、分祀にかかわるさまざまな動きがあると思います。私たちは、皆様の御霊を揺るがすことのないように、皆様が安らかでいらっしゃれることを切に願い、この不気味な動揺が収まる最善の道を探り、この地に真の鎮魂と平和の礎が確保されるように、精一杯の努力をする所存であります。どうぞ、私たちの、慰霊と慰謝の気持ちをお汲み取りくださり、今後の行動をお見守りください。

2006年8月15日                 平和フォーラム代表 江橋 崇
 

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