トップ  »  声明・申し入れ  »  被爆62周年原水爆禁止世界大会・大会宣言

被爆62周年原水爆禁止世界大会・大会宣言

2007年8月 9日

ソーシャルブックマーク : このエントリーをYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをニフティクリップに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリーをlivedoorクリップに追加 このエントリーをBuzzurlに追加 このエントリーをイザ!ブックマークに追加 このエントリーをFC2ブックマークに追加 このエントリをdeliciousに追加

被爆62周年原水爆禁止世界大会

 原子爆弾が投下されてから62年。ヒロシマで14万人、ナガサキで7万人もの尊い命が原子雲の下で即死、あるいは数日後に失われました。放射能による被害は、いまなお多くの人々を苦しめ、二世や三世も健康に不安をかかえて生活しています。生きとし生けるものに未曾有の惨害をもたらした8月6日と8月9日は、人類にとってけっして忘れてはならない日です。

 しかし、この1年、「原爆投下は、しょうがない」という長崎県出身の久間防衛大臣による発言をはじめ、安倍内閣のもとで、閣僚や自民党首脳による核兵器保有を容認する発言が相次ぎました。その一方で、核兵器廃絶を訴えてきた伊藤長崎市長が、凶弾に倒れて亡くなられる事件が起きました。私たちは、被爆地に集い、被爆の実相を改めて心に刻むなかで、核兵器容認の発言や暴力を糾弾するとともに、改めて核兵器廃絶の実現に向けて誓いあいました。

 62年後の今も、原爆症・放射性被害で苦しむヒバクシャの課題は残されたままです。原爆症認定訴訟では、2006年5月の大阪地方裁判所の判決以降、広島、名古屋、仙台、東京、熊本の各地裁は、連続して厚生労働省の認定制度の過ちを厳しく批判・否定し、原爆症不認定処分を取り消す判決を下しました。国に被爆者の実態を反映した認定制度に一刻も早く改めさせなければなりません。また、在外被爆者や被爆二世・三世などに差別なき援護施策を行うとともに、日本の戦争責任と戦後補償の問題として、国家補償を明記した被爆者援護法への改正を早急にすすめなければなりません。さらに、私たちは、世界各地のあらゆる核利用の場でヒバクシャがつくられ、増大していることを糾明し、その救済にとりくみます。

 7月16日の新潟県・中越沖地震は、柏崎刈羽原子力発電所の基礎岩盤に大きなダメージを与えました。柏崎刈羽原発で発生している事態は、地震の危険性を過小に評価した安全審査に根本的な欠陥があることを明らかにしています。国の主張する安全神話は根底から崩壊しました。この1年間、電力会社の事故隠しも相次いで明らかにされました。私たちは、いまこそすべての原発と原子力施設の安全性を再点検するために、最新の知見によって活断層と原発の耐震性を一日も早く徹底的に検証することを求めます。あわせて、六ヶ所再処理工場やプルサーマル計画などのプルトニウム利用政策の転換を求めるとともに、高レベル放射性廃棄物の埋め捨て処分に反対し、脱原発社会の実現をめざします。

 世界にはなお2万7000発もの核兵器が存在しています。核兵器廃絶に逆行するアメリカのブッシュ政権がすすめる核兵器の先制使用や通常兵器との一体的運用政策は、世界に緊張をもたらしています。このなかで、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)やイランの核問題が起きてきました。北朝鮮の核問題をめぐっては六カ国協議が進展し、核兵器廃絶に向けて動きはじめており、非核・平和の東北アジア実現のために、日本政府は北朝鮮敵視政策を改め、日朝国交正常化を実現させなければなりません。さらに、現在の重大な課題は、NPT(核拡散防止条約)を崩壊させかねない「米印原子力協定」です。この協定は、日本などが賛成しない限り発効しない仕組みになっており、今月下旬に訪印予定の安倍首相がこの協定に賛成しないことを強く求めます。私たちはNPTの形骸化を許さず、2010年再検討会議に向けて核軍縮・核廃絶の動きを強めるよう、世界に求め、働きかけていきましょう。

 小泉前政権は、イラクの多国籍軍への自衛隊参加などを通じて日本を戦争のできる国へと変貌させてきました。これを継承した安倍政権は、憲法第9条や基本的人権などの憲法改『悪』に向けて、教育基本法の改定や、改憲手続き法、米軍再編関連法などの制定を行い、自衛隊が国内外で戦争をするための法整備を強行しています。在日米軍再編による沖縄・神奈川や岩国など全国各地の基地機能強化や、横須賀の原子力空母母港化、ミサイル防衛(MD)の推進などは、地域住民や自治体の反対を強引に押し切ってアメリカの軍事戦略に積極的にかかわろうというものです。閣僚・自民党首脳の相次ぐ問題発言や歴史教科書での沖縄戦記述の歪曲もこのなかで起きているものであり、断じて許してはなりません。参議院選挙における与野党逆転という結果は、それを許さない国民の意思を示しました。私たちのめざす政策が実現する可能性は大きく拡大しています。いまこそ非核・平和の政治の実現に向けて連帯の輪を広げましょう。

 私たちは、核被害を根絶するため、世界のヒバクシャと連帯し「核と人類は共存できない」という「核絶対否定」の思想を広めるとともに、「対話と共存」を基本とした平和な世界を実現し、「核も戦争もない21世紀」を子どもたちに贈るとりくみを強めます。また、平和や核軍縮、脱原発、ヒバクシャの権利確立をめざし、「新たなヒバクシャをつくらない」という原点に立ち返り、被爆62周年の大会に参加した私たちすべての総意として、あらためて内外に宣言します。

 ノーモア・ヒロシマ ノーモア・ナガサキ ノーモア・チェルノブイリ ノーモア・ヒバクシャ ノーモア・ウォー! 

このページの先頭へ

同じカテゴリの記事

一覧を見る

メルマガ登録・解除

平和フォーラムメールマガジンをお読みください

   

バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ

FeedアイコンRSS