厚生労働省「原爆症認定の在り方に関する検討会」報告に対する連合・原水禁・核禁会議3団体アピール
 
2008年12月18日 日本労働組合総連合会/原水爆禁止国民会議/核兵器禁止平和建設国民会議

 

1.昨17日、原爆症認定基準を議論してきた厚生労働省「原爆症認定の あり方に関する検討会」は、最終的な「報告」をとりまとめた。しか し、その内容は、科学的知見に偏重した現行審査方針を一部手直しし たもので、抜本的な見直しとはならず、真に被爆者救済策としてはほ ど遠いもので遺憾である。
2.今回の検討会は、そもそも国が集団認定訴訟で審査方法が否定され 続けた状況を打開するために設置されたが、現行認定制度での運用を 見直しただけの報告ではこれまでの司法判断を軽視するものと言わざ るをえない。
3.とくに原爆症認定に「原因確率」を従来通り採用したが、「機械的な 判定方法」として被爆者から廃止が求められているものである。今回、 原因確率が50%を超えたら原則無審査としたが、これまでも50%超の 場合はほぼ認定されてきたものであり、代わり映えはしないとの指摘 が強い。また、10%未満も急性症状などを考慮して認定の道を開くと しているが、第三者の証言など厳格な提示を求めるなど、実際には困 難な条件をつけることで、被爆者救済に繋がるものではない。
4.これまで、被爆者は「被爆者の疾病から判断」することを求めてき た。今回の報告は、その願いを無視するものであり、被爆者「切り捨 て」行政を追認するものである。
5.今後、厚生労働省は、与党プロジェクトの結論を踏まえ新たな認定 基準を策定するとしているが、連合・原水禁・核禁会議の平和3団体 は、被爆者への国家補償を求めて、民主党など野党と連携し被爆者援 護法の抜本的見直しに取り組んでいく。
                            以  上



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