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戦争犠牲者追悼、平和を誓う集会・平和の誓い

2011年8月15日

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フォーラム平和・人権・環境代表 江 橋 崇

 今年もまた、この日がやってきました。第二次大戦のさなかに倒れた多くの御霊に慰霊の誠をささげます。また、今日なお悲しみの癒えないご遺族の皆様に慰謝の心をささげます。
 第二次大戦は、日本各地の町がアメリカ軍の空襲で焼け野原になる中で終結しました。今年、地震と大津波に襲われた岩手、宮城、福島の地域は町が根こそぎ破壊されました。かつての戦争の被害を思い起こさせる悲惨な状況です。また、福島の原発事故は、多くの放射線物質を撒き散らしました。日本社会は、今、広島、長崎、第五福竜丸の悲劇をとてもリアルに思い起こしています。多くの戦没者の犠牲の上に焼野原からスタートした戦後社会がまた振り出しに戻った感じさえします。それゆえに私たちは、慰霊と慰謝の気持ちを、例年よりもさらに深く心に刻み込んで今日を迎えています。
 昨年の今日、この場で、私は、政権交代後の新政権に対する期待と危惧を表明しました。残念なことに、危惧した事態が進行しています。沖縄の普天間基地の移転、返還の問題は混迷を深めています。近隣諸国との関係も、尖閣諸島に対する中国の不当な干渉や、北方四島に関するロシアの過剰な関与、さらには竹島への韓国政府要人の傍若無人な上陸など、平和が揺らいでいます。現在の日本の対外関係は、皆様の犠牲の上に立って第二次大戦後に築きあげられてきたものです。そうした平和と友好が揺らいで騒がしい政治状況になることが、皆様の霊を揺るがせることを恐れます。昨年、私は、東アジアの不戦と友好の共同体作りの進展をお誓い申し上げました。今年は、さらに強い決意でこの誓いを繰り返したいと思います。
 そして、今日、いくつかの希望が芽生えていることもご報告します。福島原発の痛ましい事故を経て、多くの人々が、脱原発が国の基本政策であるべきだと考えるようになりました。広島、長崎の被爆者からのメッセージも大きく作用しました。東北大震災の被災地、被災者に向けて、米国や東アジア各国から多くの連帯と支援が届けられました。そして何よりも、大震災の後で、日本の人々も少し優しくなったように見えます。市民も企業も被災地への緊急支援に立ち上がり、金銭、物資、労働、情報の各面でかつてない規模で広がりました。その後の生活再建支援、そして今やっと始まった地域復興支援でも、人々の協力が期待されます。日本人は、確かに少し優しくなったのです。
 今回の大震災では、2万人を超える方々が犠牲になりました。この方々への慰霊と、被災者への慰謝の気持ちも強くございます。戦争で犠牲になられた皆様は、戦争が終わり、残された家族や友人たちに平和な社会が戻ることを願われていました。今日、大震災の犠牲者も安全で安心できる社会に戻ることを願われていると思います。この二つの思いを重ね合わせ、その上に立って、私たちは、連帯と友愛に満ちた社会をつくります。このことをお誓い申し上げて、皆さまがお心安らかでありますようにお祈り申し上げます。

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