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韓国政府の入国拒否に断固抗議する声明

2013年5月16日

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2013年5月16日

韓国政府の入国拒否に断固抗議する声明

フォーラム平和・人権・環境
共同代表 福山真劫

経過について
   フォーラム平和・人権・環境の共同代表の福山真劫は、5月15日、11時20分ごろ、韓国、キンポ空港出入国審査事務所で「あなたは韓国出入国管理法に基づく韓国に害を及ぼす恐れのある入国拒否者リストに掲載されているため、韓国入国を許可できません」と通告されました。私には身に覚えがなく、なぜ拒否者リストに掲載されているのか、その理由を尋ねても、ここではわからないと繰り返すばかりでした。その後、私への対応はアシアナ航空(入国に利用した航空会社)担当事務員に引き継がれ、その事務員から「15時30分の便で返すようにと入国管理事務所から文書で命令されている」と告げられました。私はこの経過について、「納得できないので拒否する」と抗議しました。
   またこの経過について、招待をしてくれた「5.18拘束負傷者会」、「東アジアに平和と歴史認識教育連帯」の2団体と、在韓日本大使館等に連絡し対応を要請しました。
   訪韓目的は、韓国政府主催の5.18記念式典への参加と韓中日3国の招待団体を含むNGO主催よる歴史認識についてと東北アジアの非核化のシンポジウムへの参加が目的でした。
   15時頃、出入国管理事務所の事務官から、「福山さんについては、現在入国について、保留で検討中である」と修正の通告がありました。そして最終的に19時ごろ同じ事務官から、「福山さんは、1.朝鮮民主主義人民共和国に入国している。2.朝鮮総連と関係がある。だから入国拒否者リストに載っている。それゆえ入国を許可できない」と説明があり、「お気持ちはわかるがこれが韓国法務部の最終判断である」と通告されました。理由を正式に告げられたのは今回が初めてです。また期間は6カ月間とのことでした。
   その後、15日は金浦空港で抗議を続け、翌16日、この時点での「この問題の解決には至らない」ということを招待してくれた団体と協議の上、決定し、8時30分の便で帰国しました。

   以上が簡単な経過ですが、この韓国法務部の決定は極めて重大な問題点を持っており、決して了解できない代物です。ひとつは北朝鮮入国者への入国を拒否することについてです。北朝鮮は現在162か国と国交があり、多くの人が交流しています。また平和フォーラム・原水禁は「在朝被爆者支援」・「日朝国交正常化」を取り組みの課題として掲げており、北朝鮮への訪問等はその活動に応じて当然なされるべき行動です。さらに福山は非合法に入国したわけでなく、合法的に入国しています。東アジアでの非核・平和の確立が求められており、南北の平和的自主的統一が求められているこの時代に、冷戦時代の思考を引きずってどうするのでしょう。北朝鮮に入国した事実を持って、入国を拒否している国など他にありません。
   また、朝鮮総連との関係のある者の入国を拒否するということについて、日本において人権運動の一環として、戦後補償、差別された在日朝鮮人の人権課題に取り組めば朝鮮総連との関係は生じるのは当然のことです。さらに「朝鮮高校への授業料の無償化排除に反対」する課題に取り組めば関係できるのはこれも当然のことです。朝鮮総連との関係があるということでいえば、日本の人権運動にかかわる団体、市民、在日の方々と地域での交流のある人々すべてが関係します。こうした事例を入国の拒否の理由とする国などなく国際的常識からかけ離れています。
   さらに福山が拒否をされるのは2011年5月に続いて2度目です。それ以前は問題なく入国できていましたが、李明博政権が誕生してから入国を拒否されました。ここに政治的意図を感じざるを得ず、入国管理事務が権力者によって恣意的に運用されてはなりません。
   また韓国政府は福山が北朝鮮に入国していること、朝鮮総連と関係があるということなど、どのようにして把握したのでしょうか。韓国の政府機関が日本でスパイ行為を働いていると勘繰られても仕方がないでしょう。また私と同じように入国を拒否された事例を最近よく耳にします。

   私はこうした点をふまえ、韓国政府に今回の措置に対する謝罪と撤回をただちに行うよう求めます。そして国際的常識と規範に基づく入管行政を行うよう求めます。さらに日本の平和・人権団体、市民への監視ただちにやめるよう求めます。
   また日本政府として、こうした政策をとる韓国政府とどう向き合うのか。日本では当然の合法行為が、そのことを理由に韓国で入国拒否にあうという事態にどう対処しようとするのかが問われており、日本政府に対しても事態改善に向けて最大限の努力を求めます。
   最後に今回の訪韓の招待団体である両団体が、韓国政府に対して強く抗議し、入管行政と韓国における民主主義の確立のため奮闘していただいたことに敬意を表すると同時に、心から感謝します。また多くの関係者にも努力をいただきましたことに心から感謝します。

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