日本は世界で唯一の被爆国です。その日本に暮らしている私たちは、未来の子どもたちや他の国の人たちに、"日本で何があったのかを伝える大切なメッセンジャー"だと思います。しっかり未来へ伝えましょう！二度とヒロシマやナガサキのような悲惨な出来事を繰り返さないために。

私が原爆について考えるようになったのは、みなさんと同じ小学生のころでした。それまでは広島に住みながら、原爆のこと、ヒロシマのことも、平和についての活動のことも全然知りませんでした。そして今回「メッセージ from ヒロシマ」にはじめて参加しますが、この活動をとおして、原爆や戦争のつらさ、怖さ、悲しさを考え、平和であることの大切さを、みなさんといっしょに考えることができればうれしいです。

私は広島に生まれ、これまで何度も原爆資料館に行ったり、被爆者の方からお話を聞いたりして、戦争の恐ろしさと平和の大切さについて学んできました。しかし、世界には今でも戦争をしている国がありますし、原爆を所有している国もあります。私は平和を築くために必要なことは「相手を思いやる心」だと思うようになりました。そして、一人ひとりが心から平和を望み、行動することが大切ではないでしょうか。自分から動くことで何か変わることもあるし、それを見て周りも動いてくれると思います。戦争をなくすために私たちに何ができるか、皆さんと一緒に考えたいと思います。

今まで戦争についての資料を見たり、実際に体験した人の話を聞いたりして、平和について考えてきました。一瞬にして多くの人の命を奪う戦争は二度と繰り返してはいけません。しかし、戦争はまだ世界中で起こっています。戦争は決して過去の出来事ではありません。今、私たちができることは、戦争や原爆の恐ろしさを少しでもいろんな人たちに伝えることだと思います。今回のつどいでも一人でも多くの人に知ってもらいたいと思っています。一人ひとりが努力をすればとても大きな力になります。そして、もっと世界中にたくさんの笑顔が増えることを願っています。