原子力空母ロナルド・レーガンの佐世保入港に抗議(その1)
1000人で市内をデモ行進 海上抗議行動には22隻・90人が参加
2008年7月27日・28日 長崎県・佐世保市


「核空母レーガンの佐世保寄港反対九州ブロック集会」が7月27日に、長崎県佐世保市の島瀬公園で開かれました。主催は、長崎県平和運動平和運動センターと、佐世保現地闘争本部です。集会には、九州各県をはじめ全国各地から約1000人が集まりました。

 この集会は、翌日7月28日に予定された、米海軍原子力空母ロナルド・レーガンの、米海軍佐世保基地への入港に反対するためのものです。原子力空母の佐世保入港は、1968年以来10回目で、今年は2月のニミッツに続いて2回目です。
 集会冒頭で主催者あいさつに立った、長崎県平和運動センター議長の中崎幸夫さんは、「米海軍は西大西洋に、空母を2隻配備しようとしている。2隻目の空母が、艦載機を岩国基地に下ろし、佐世保基地を準母港として使用することが有りうる。横須賀と佐世保の、原子力空母2隻体制が作られるかもしれない。その危機感を持つ必要がる」と訴えました。
 また現地闘争本部長で県議会議員の吉村庄二さんは、「横須賀に配備予定の原子力空母ジョージ・ワシントンが、大火災を起こした。原子力艦船は安全だという神話が崩れた。ジョージ・ワシントン事故後に、レーガンを佐世保に入港させた背景には、原子力空母の安全を、改めて示したい米国の意図があったのではないか。」と話しました。
 平和フォーラム副事務局長の藤本泰成さんは、「米軍は日本を守っているのだから、思いやり予算も我慢しろ、原子力空母の母港化も我慢しろという。しかし米軍の存在によって、私たちの安全は脅かされる。我慢を続けてはいけない。米軍の言いなりにはならないと大きな声をあげよう」と述べました。
 このほか、加藤泉さん(神奈川平和運動センター事務局長)、山城博治さん(沖縄平和運動センター事務局長)、伊藤彰信さん(全港湾書記長)が、連帯のあいさつを行いました。

 その後、佐世保地区労議長の指方寛美さんが集会決議を提案、鹿児島県平和運動センター議長の永田琢朗さんが閉会のあいさつを行いました。集会の最後には、佐世保地区労青女協議長の有馬俊秀さんの音頭で、参加者全員が団結がんばろうを行い、米空母反対の拳を突き上げました。

 集会終了後、参加者はデモ行進に出発しました。米軍佐世保基地正門前では、「レーガンの入港反対」「米軍再編反対」の声をあげました。




 7月28日早朝からは、原子力空母レーガンの入港に反対する、海上抗議デモと、陸上抗議集会が行われました。
 海上抗議デモには、船舶22隻に90人が分乗。7時30分に俵ヶ浦港を出発し、佐世保湾の入り口で、レーガンを迎え撃つために待機しました。
 レーガンは9時過ぎに入港してきました。全長が330メートルもある、約40キロで走る原子力空母は、動く島のようです。抗議船団の漁船やレジャーボートとは、まるで大きさが違います。その原子力空母が起こす波に負けないように、抗議船団は空母に近づき、力強くシュプレヒコールをあげました。
 また同時刻に、湾を見下ろす野崎では、陸上抗議集会が行われ、参加した70人が、「原子力空母レーガンの入港反対」の声をあげました。
 佐世保現地では、レーガンが停泊中の7月28日から31日までは市内での座り込みを、出航日の8月1日には追い出し集会を行います。


その1 原子力空母レーガンの佐世保入港に抗議
その2 集会での発言
その3 集会参加者の写真
その4 海上抗議デモ 


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