米軍に対する日本の負担
作成日:2010年4月13日


資料01 在外米軍の兵力比較

在日米軍兵士 51,794人(世界第2位)


1.米軍が駐留している国のうち、駐留兵士数が多い上位5か国(*単位は人)


駐留国


2009年


2008年


2005年


2000年


1995年


1990年


ドイツ


54,043


56,200


74,717


69,260


73,280


227,586



日本


34,554
(51,794)


33,122
(49,364)


34,928
+α


40,217
+α


39,134
+α


46,593
+α


韓国


(数字なし)


26,339


34,803


36,754


36,016


41,344


イギリス


9,398


9,698


11,345


11,348


12,131


25,111


イタリア


9,219


9,693


12,531


11,559


12,007


14,204

東ア・
太平洋計


44,382


70,719


82,742


108,774


89,306


119,118


在欧州計


79,636


84,488


112,039


120,056


118,162


309,827


在外計


293,701


290,178


288,028


265,518


238,064


609,422


2.駐留兵士の数と国の数 米軍が駐留している国・全147か国 (*アフガニスタン・イラク・クウェートは除く)


駐留兵士の数


国数


駐留兵士の数


国数



  1人〜  50人



116か国



1000人〜
       2000人



  5か国



 51人〜 100人



  5か国



2001人〜
     9000人



  5か国



101人〜 500人



 13か国



9001人以上



  5か国



501人〜1000人



  3か国


 


◎米軍は世界の147か国に駐留しています。そのうち116か国での駐留人員は50人以下です。
◎9001人以上の駐留国は5か国です。そのうち日本・ドイツ・イタリアの3か国では、第2次世界大戦終了時から駐留が続いています。

【注釈】
@上記は米国防総省(Department of Defense)のホームページに掲載されている「ACTIVE DUTY MILITARY PERSONNEL STREGTHS BY REGIONAL AREA AND BY COUNTRY」から作成しました。2009年から2000年は3月31日現在の、1995年から1980年は9月31日現在の人数です。
A上記の「日本」には、神奈川県の横須賀港を事実上の母港としている第7艦隊の兵士数は含まれていません。在日米軍の公式ホームページによれば、第7艦隊の兵士数は約16,000人です。
なお防衛省は08年以来、在日米軍司令部から情報提供で、日本に居住している米軍兵士の総数を公開しています。08年と09年のカッコ内の数字は総数です。ここには第7艦隊の兵士数も含まれています。


資料02 在外米軍の受け入れ国支援(駐留経費負担)

日本の駐留経費負担 44億1134万ドル(世界第1位)

1.米軍が駐留している国のうち、駐留経費負担が多い上位の5か国

●2002年


駐留国


直接支援


間接支援


総額


負担割合


日本


32億2843万ドル


11億8292万ドル


44億1134万ドル


74.5%


ドイツ


2870万ドル


15億3522万ドル


15億6392万ドル


32.6%


韓国


4億8661万ドル


3億5650万ドル


8億4311万ドル


40.0%


イタリア


302万ドル


3億6353万ドル


3億6655万ドル


41.0%


イギリス


2750万ドル


2億1096万ドル


2億3846万ドル


27.1%


同盟国総計


41億4335万ドル


42億5381万ドル


83億9716憶ドル


●1998年


駐留国


直接支援


間接支援


総額


日本


28億8126万ドル


11億3210万ドル


40億1336万ドル


イタリア



11億1383万ドル


11億1383万ドル


ドイツ


2329万ドル


9億3368万ドル


9億5697万ドル


韓国


3億4910万ドル


4億 221万ドル


7億5131万ドル


イギリス


130万ドル


1億2623万ドル


1億2753万ドル

◎2002年の資料では、米国の同盟国27か国が負担している経費の総計は83億9716億ドルです。
その中の52.5パーセントは、日本の負担です。

【注釈】
@上記は米国防総省(Department of Defense)のホームページに掲載されている「ALLIED CONTRIBUTIONS TO THE COMMONDEFENSE」の2004年版と2000年版から作成しました。この資料には、27の同盟国の受け入れ国支援(駐留経費負担)が況記載されています。

A直接支援…予算として支出されているもので、私有地にある米軍基地の土地代金・基地従業員の賃金・公共料金・基地周辺対策費などです。
 間接支援…本来は歳入になるもので政府が放棄しているもので、公有地にある米軍基地の土地代金・税金・関税などです。


資料03 在外米軍の基地比較

在日米軍基地の面積 126,828?(世界第3位)
在日米軍基地の資産価値 405億9350万j(世界第1位)


1. 5,000エーカー以上の米軍基地がある国




基地面積
(エーカー)


基地数


資産価値


グリーンランド


233,034



25億8260万ドル


ドイツ


147,824


137


377億3480万ドル


日本


126,828


123


405億9350万ドル


韓国


32,435


87


135億7350万ドル


オーストラリア


20,078



3億6510万ドル


イギリス


8,376


69


60億6660万ドル


イタリア


5,615


83


66億6790万ドル


海外総計


634,919


716


1242億2520万ドル


2. 20億ドル以上の資産価値がある在外米軍基地


嘉手納空軍基地(日本)


53億1670万ドル


三沢空軍基地(日本)


44億7980万ドル


横須賀海軍基地(日本)


39億2310万ドル


横田空軍基地(日本)


37億6870万ドル


ディエゴガルシア海軍基地(イギリス領)


26億6540万ドル


グァンタナモ海軍基地(キューバ)


26億1990万ドル


チューレ空軍基地(グリーンランド)


25億8260万ドル


クワジェリン陸軍基地(マレーシア)


24億2730万ドル


オサン空軍基地(韓国)


24億 340万ドル

◎米軍が海外に保有する基地の総面積は634,919エーカーで、その内の約20パーセントは日本です。
◎米軍が海外に保有する基地の総資産額は1242億2520万ドルで、その内の約33パーセントは、在日米軍基地です。
◎普天間基地は面積が1,187エーカーで在日米軍基地総面積の約0.94パーセント、価値は7億8520万ドルで、在日米軍基地総資産額の約1.93パーセントです。

【注釈】
@上記は米国防総省(Department of Defense)のホームページに掲載されている「BASE STRUCTURE REPORT FISCAL YEAR 2009 BASELINE」から作成しました。
A資産価値の原文は「PRV」(Plant Replacement Value)=当該施設を置き換えた場合の推定コストです。


資料04 海兵隊の規模と編成

1.米4軍の中の海兵隊


陸軍


553,044 


海軍


329,304 


空軍


333,408 


海兵隊


202,786 


米軍総計


1,418,542 

(*2009年9月30日現在 単位は人)

2.海兵隊員の配置別実数  (*単位は人)

              

2009年9月30日現在

2008年9月30日現在


海兵隊の駐留地域


海兵隊員の数


海兵隊員の数


海兵隊全世界総数


202,786


198,505


 米国本土・米国領土計


154,995


149,892


 海外駐留計


47,791


48,613


  欧州


 883


 789


  旧ソ連


89


88


  東アジア・太平洋


21,625


16,753

北アフリカ・
   近東・南アジア


2,524


2,646


  サハラ・アフリカ


305


588


  西半球


341


362


  非分類


22,024


27,387





























3.海兵隊の編成


■海兵隊総軍(大西洋海兵隊)

●第2海兵遠征軍

定 員:4万6100人

司令部:ノースカロライナ州キャンプ・レジューン

所 属:司令部部隊  第2海兵師団  第2海兵航空団  第2海兵兵站群


■太平洋海兵隊

●第1海兵遠征軍

定 員:4万6100人

司令部:カリフォルニア州キャンプ・ペンドルトン

所 属:司令部部隊  第1海兵師団  第3海兵航空団  第1海兵兵站群

●第3海兵遠征軍

定 員:2万5000人

司令部:沖縄県キャンプ・コートニー

所 属:司令部部隊  第3海兵師団  第1海兵航空団  第3海兵兵站群


■海兵隊予備役

司令部部隊  第4海兵師団  第4海兵航空団  第4海兵兵站群



4.在日海兵隊員の実数(*単位は人)


2009年


2008年


2007年


2006年


2005年


2004年


16,881


14,378


13,736


14,424


15,926


15,533



資料05 第3海兵遠征軍・現在の配置とグアム移転後の配置

沖縄海兵隊の人数      約12,000人

グアムに完全移転する人数 約 8,600人

グアムに一時駐留する人数 約 2,000人


1.第3海兵遠征軍所属部隊の現在の配置と移転後の配置


第3海兵遠征軍(司令部所在地 沖縄県 キャンプ・コートニー)


部隊名称


現在の配置


駐留形態


移転後の配置


■司令部部隊


  司令部幕僚


沖縄・ハンセン


常駐


グアム


  第3情報大隊


沖縄・ハンセン


常駐


グアム


  第7通信大隊


沖縄・ハンセン


常駐


グアム


  第5航空海軍砲撃連絡中隊


沖縄・ハンセン


常駐


グアム


  第3無線大隊


ハワイ・ハワイ基地


常駐


ハワイ


■第3海兵師団


 司令部大隊


沖縄・コートニー


常駐


グアム


 第3海兵連隊


ハワイ・ハワイ基地


常駐


ハワイ


第4海兵連隊
   司令部中隊

   歩兵大隊

   歩兵大隊

   歩兵大隊



沖縄・シュワブ

沖縄・シュワブ

沖縄・シュワブ

沖縄・シュワブ



常駐

UDP

UDP

UDP



グアム

グアム

グアム一時駐留

沖縄・シュワブ


第12砲兵連隊
   司令部中隊

   第3大隊・司令部中隊
         
         砲兵中隊×4個



沖縄・バトラー

沖縄・ハンセン

沖縄・ハンセン



常駐

常駐

UDP



グアム

4個砲兵中隊のうち、
1個はグアム一時駐留
3個は沖縄・ハンセン


 第3偵察大隊


沖縄・シュワブ


常駐


グアム


   戦闘強襲大隊

   司令部中隊

   戦闘工兵中隊

   軽装甲偵察中隊

   水陸両用強襲中隊



沖縄・シュワブ

沖縄・シュワブ

沖縄・シュワブ

沖縄・シュワブ



常駐

常駐

UDP

UDP



グアム一時駐留

グアム一時駐留

グアム一時駐留

グアム一時駐留


■第1海兵航空団

 
司令部中隊


沖縄・バトラー


常駐


 第12海兵航空群
    第242海兵戦闘攻撃飛行隊

    海兵戦闘攻撃飛行隊

    海兵戦闘攻撃飛行隊

    海兵戦術電子戦飛行隊

    海兵攻撃飛行隊・分遣隊

    海兵大型ヘリコプター飛行隊

    第12航空兵站中隊



山口・岩国基地

山口・岩国基地

山口・岩国基地

山口・岩国基地

山口・岩国基地

山口・岩国基地

山口・岩国基地



常駐

UDP

UDP

UDP

UDP

UDP

常駐



山口・岩国基地

山口・岩国基地

山口・岩国基地

山口・岩国基地

山口・岩国基地

山口・岩国基地

山口・岩国基地


第24海兵航空群
   第24航空兵站中隊

   第362大型ヘリコプター飛行隊

   第363大型ヘリコプター飛行隊

   第463大型ヘリコプター飛行隊



ハワイ カネオエ

ハワイ カネオエ

ハワイ カネオエ

ハワイ カネオエ



  常駐

  常駐

  常駐

  常駐



ハワイ カネオエ

ハワイ カネオエ

ハワイ カネオエ

ハワイ カネオエ

*大型ヘリ飛行隊のうち1個を岩国に派遣。


第36海兵航空群
   第152海兵空中給油飛行隊

   第36航空兵站中隊


 
沖縄・普天間基地

沖縄・普天間基地



常駐

常駐



 山口・岩国基地へ

沖縄・普天間基地


   第262中型ヘリコプター飛行隊

   第265中型ヘリコプター飛行隊


沖縄・普天間基地

沖縄・普天間基地


常駐

常駐


2個中型ヘリ飛行隊のうち、1個はグアム
1個はグアム一時駐留


  大型ヘリコプター飛行隊
  
  軽攻撃ヘリコプター飛行隊


沖縄・普天間基地

沖縄・普天間基地


UDP

UDP


グアム一時駐留と
沖縄・普天間に分割


第18海兵航空管制群
   司令部

   第18海兵戦術航空司令中隊

   第4海兵航空管制中隊

   第2海兵航空兵站中隊

   第18海兵航空通信中隊



沖縄・普天間基地

沖縄・普天間基地

沖縄・普天間基地

沖縄・普天間基地

沖縄・普天間基地



常駐

常駐

常駐

常駐

常駐



グアム

グアム

グアム

グアム

グアム


 第17海兵航空支援
   司令部

   第171海兵航空支援中隊

   第172海兵航空支援中隊



沖縄・フォスター

山口・岩国基地

沖縄・フォスター



常駐

常駐

常駐



グアム

山口・岩国基地

沖縄・フォスター


海兵航空連絡隊嘉手納


沖縄・嘉手納基地


常駐


沖縄・嘉手納基地



■第3海兵兵站群


 司令部大隊


常駐


グアム


第37戦闘役務連隊


沖縄・バトラー


常駐


グアム


 第3戦闘役務連隊


沖縄・フォスター


常駐


グアム


 第35戦闘役務連隊


沖縄・キンザー


常駐


グアム


 第3歯科大隊


沖縄・バトラー


常駐


グアム


 第9技術支援大隊


沖縄・ハンセン

  
   常駐


グアム

【注釈】
@「移転後の配置」は、「国防総省グアム軍事計画報告書」(08年9月15日)と「沖縄からグアム及び北マリアナ・テニアンへの海兵隊移転の環境評価/海外環境影響評価書ドラフト」(09年11月)を基に作成しました。「国防総省グアム軍事計画報告書」には、グアムに移転する部隊の名前が明記されています。上記表のうち「グアム」としてある部隊は、この書類に掲載されていたものです。一方「海外環境影響評価書ドラフト」には、グアムに一時駐留する部隊の職種が書かれていますが、部隊名は書かれていません。そのため上記表のうち「グアム一時駐留」としてある部隊は、職種・編成から類推したものです。


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