2026年、集会等の報告
2026年08月19日
「戦後81年 戦争犠牲者追悼、平和を誓う8.15集会」を開催しました
8月15日、平和フォーラムは千鳥ヶ淵戦没者墓苑において「戦後81年 戦争犠牲者追悼、平和を誓う8.15集会」を開催し、約200人が参加しました。
正午に黙とうを行い、平和フォーラムから染裕之・共同代表が「平和への誓いと慰霊のことば」(本記事下部に掲載)を捧げました。
続いて、立憲民主党の吉田忠智・参議院議員、社会民主党の福島瑞穂・参議院議員、戦争をさせない1000人委員会の内田雅敏・事務局長がそれぞれ追悼のことばを述べました。
その後、平和フォーラム構成団体代表および参加者が墓前に献花を行いました。
平和フォーラムはすべての戦争犠牲者を追悼し、不戦の誓いをあらたにするとともに、いまなお解決していない戦争被害に対する謝罪や賠償などの問題の解決に向け、引き続きとりくみをすすめていきます。
平和への誓いと慰霊のことば
先の大戦から81年の歳月が過ぎ去りました。愛する家族を案じつつ心ならずも戦場に倒れ、あるいは戦後、異郷の地に亡くなられた三百万余の方々の無念や、犠牲となられた国内外すべての人々の悲しみや苦しみ、怒りを思うとき、先人たちの犠牲の重さは、敗戦から長い歳月を経た今もなお、私たちの心の碑に深く刻み込まれ、痛恨の思いが尽きることなく込み上げてまいります。犠牲となられました方々の御霊に謹んで哀悼の誠をささげるとともに、遺族の皆様に衷心よりお見舞いを申し上げます。
勝てるはずのない無謀な戦争に突入した日本は、「天皇陛下のために」多くの無辜の命を奪った結果、国家存亡の危機に立たされました。絶望の淵に立たされた人々に、明日を生きる勇気や希望を与えた新しい憲法は、自由権や社会権など幅広い基本的人権を「侵すことのできない永久の権利」として保障し、国家権力をそれに従属させる構造を取りました。これは、個人の尊厳を守るために国家が存在するという国家像への大きな転換でした。
しかし、今日の日本の歩みは、憲法の理念に逆行し、戦前の「国体」が絶対視される国家へと踵を返そうとしています。戦後の日本は、専守防衛を防衛政策の基本とし、集団的自衛権行使の否定、武器輸出の禁止など、他国に脅威を与える軍事大国には決してならないと決意したはずです。軍備増強にひた走る今日の日本の姿は、アジアの周辺諸国に脅威を与え、軍事的緊張を増幅させるばかりです。
私たちは、先の大戦の反省から得た平和の尊さを後世に語り継ぐとともに、世界中の人々に「ヒロシマ・ナガサキを原爆による最後の被爆地に」と、訴え続けてまいりました。欺瞞に満ちた「核抑止力」の名の下の核拡張競争のジレンマは、いつかレッド・ラインを越えかねない、その瀬戸際にあることを強く危惧します。
今もなお世界の戦禍の中で、多くの尊い命が奪われ、街が破壊され、国際法違反の虐殺・拷問、暴行、略奪などの犯罪行為が続けられています。このことは、人間がひとたび戦争という極限状態に置かれたとき、想像を絶する残虐な行為にいたることを物語っています。
日本国憲法の前文では「全世界の国民が、等しく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有する」と謳われています。唯一の戦争被爆国である日本は、こうした国際協調の理念をしっかりと胸に刻むとともに、全世界の「恒久平和」の実現のために、その先頭に立たなければなりません。
あの壮絶な大戦を単に歴史的事実としての理解に留めるのではなく、二度と繰り返してはならないということを世代を超えて語り継ぎ、平和な社会を未来へ確実に引き継いでいくことが、今を生きる私たちに課せられた責務です。
本日、終戦の日を迎えるにあたり、私たち一人ひとりが、戦争の悲惨さと平和の尊さを改めて深く心に刻み、世界中からすべての戦争が無くなることを願い、自由で公正な社会を守るため、平和と民主主義を誓った戦後の原点を見つめ直します。
歴史の忘却を許さず、平和憲法の崇高な理念の下に、世界の恒久平和の実現に向けてこれからも不断の努力を続けていくことを堅くお誓い申し上げ、慰霊のことばといたします。
2026年8月15日
フォーラム平和・人権・環境
共同代表 染 裕之


