日本全国から参加している県の代表者から、平和をテーマにメッセージが発表されました。
また、韓国、フィリピンから参加してくれたゲストによるメッセージ発表もありました。
北海道代表 Y.Tさん
昔広島でどのようなことが起きたか、どうして戦争をしたのか、原爆を受けてどのような苦しみをしているのか、どうしたら戦争がなくなるのか、私たちはどのような行動をしたらいいのかを学びに来ました。広島で学んだことを北海道に帰って友人に伝えていきたいと思います。
山形県代表 M.Oさん M.Iさん
広島に来て原爆ドームや原爆資料館などを見学して、原爆の悲惨さなどを目や耳でしっかりと感じることができました。また、被害者の方の話を聞いて、二度と戦争を繰り返してはいけないと強く感じました。このことを家族や友人に伝えたいと思います。
生活クラブ生協神奈川代表 K.Yさん
私たちの住む神奈川県はアメリカ軍の基地がたくさんあります。そして横須賀や厚木の基地から戦闘機や空母が出ていって、外国の人々に爆弾やミサイルを撃っています。難しいことは分かりませんが、人を殺しても問題が解決するとは思えません。家に帰っても平和が大切であることを同級生や友だちに伝えたいと思います。
神奈川代表 K.Yさん
戦後生まれ、戦争をまったく知らない僕たちにとって、65年前のあの日はすでに終わった過去の1日です。それでも、被爆者の方たちにとっては、あの日は65年間終わることなくずっと続いているのだと思います。65年前の8月6日は二度と繰り返してはいけない日ですが、あの日を繰り返し繰り返し思い出すことは必要なことだと思います。
東京三多摩代表 S.Oさん
今でも戦争で苦しんでいる人たちがいます。では、平和とは一体なんでしょうか。私は、平和を作るためには戦争を無くせばいいわけではなく、人間一人一人が大切にされている社会が必要だと思います。
埼玉県代表 S.Tさん
今日は僕の15歳の誕生日です。広島市長は、10年後の2020年に核兵器のない世界を作ろうと頑張っています。10年後、25歳になった僕は広島に立ち、核がなくなった世界の実現を、原爆で亡くなられた人に伝えていきたいと思います。
群馬県代表 H.Yさん
僕は、広島に来る際に千羽鶴を折ってきました。すると、何も言わずにおばあちゃんが千羽鶴を折ってくれました。おばあちゃんは、平和になってほしいという思いで作ったと言っていました。僕は、正直平和については何も出来ません。けれど、おばあちゃんの思いを千羽鶴とともに持ってくることができてよかったです。
長野県代表 Y.Nさん
広島に来て、戦争や原爆について見たり聞いたりしたら、ものすごく心が痛くなり、悲しい気持ちになりました。今の私の気持ちは、広島の皆さんと同じだと思います。だからもう、二度と同じ思いをしないように、私たち子どもが平和について一緒に考え、広島で起きたその悲劇を忘れないようにしましょう。
三重県代表 T.Mさん
私たちは今被爆者やそのことを詳しく知っている人から話を聞き、次の世代へちゃんとつなげていきたいと思いました。そのことをこれからも心がけて、友だち、家族、身近な人たちにちゃんと喋っていきたいと思います。
長崎県代表 N.Nさん
核兵器廃絶のために長崎で署名活動をしている、高校生1万人署名活動のメンバーです。私たちのスローガンに「微力であるが無力でない」という言葉があります。一人の力はとても小さいものですが、それは決して無力ではありません。私たちの力は、長崎から少ししかありませんが、でも、みんなで協力すれば絶対に核兵器廃絶という目標は達成できると思うので、これからもみんなで手を取り合って、平和の輪を広げていきましょう。
広島県代表 A.Aさん
僕は平和行進に参加しています。平和行進のときはいつも暑くてしんどいです。でも戦争で焼け死んだ人は、熱すぎて汗もかけない中で苦しんで死んでいったと思います。初めはこんなしんどい思いをして歩くことが本当に平和を訴えることになるのだろうかと思っていました。でも、今は、自分が戦争を忘れないために平和行進や集会に参加しています。
J.Aさん
僕は人を殺したり、多くの人が悲しむ基地より、世界中のみんなが来て楽しくなるものを作ったほうがいいと思います。
各県の参加者代表からメッセージをもらった後は、海外ゲストからのメッセージ発表です。韓国から来たジョ・ケンヒョンさんは、「正しい歴史の認識をもって、韓国と日本がお互いを理解し、世界の平和運動の先頭に立つべきだと思います」とし、続くパク・ミンヒョクさんは、「これから医学部に進学して、原爆被害者たちのために働きたいと思います」と、自身平和交流活動の具体的目標を挙げてくれました。また、ナム・ハンナさんは、「普段から日本文化と交流活動に対して関心が高く、今回の機会を通じて、核のない平和な世の中で生きることができるように、世界の多くの友だちと付き合って、一緒に頑張りたいと思います」と、日本語での自己紹介を交えて、メッセージを発表してくれました。第3セクション、最後の発表は、ジャミー・ニコル・アーティータさんです。「一生懸命勉強して大学へ行くという私の夢をかなえたいです。これは私から家族への贈り物です。特に父、それから私が学校へ行くための支援をしてくれる人たちへの贈り物でもあります」と、支援者への感謝を伝えてくれました。
表現の仕方は違えど、それぞれが広島に来て感じたこと、その上で何が出来るかを考えてくれたということが、鮮明に伝わるメッセージばかりでした。
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