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高浜3号炉MOX燃料装荷に関する申入れ/原子力発電に反対する福井県民会議

2010年12月01日

2010年12月1日


関西電力株式会社
代表取締役社長 八 木 誠 様

原子力発電に反対する福井県民会議
代表委員 吉 村   清
 同   中 嶌 哲 演
 同   田 嶋 公 人

高浜3号炉MOX燃料装荷に関する申入れ

 関電高浜3号炉は、今日、明日にもMOX燃料が装荷され、12月中には運転を開始すると伝えられています。40年超運転に入った敦賀1号機、美浜1号機をはじめ多くの老朽炉がひしめき、その安全性確保が最優先されるべきときに、プルサーマル実施の新たな危険を持ち込むことに反対します。

 私達は、軽水炉でプルサーマルを実施することの危険性について、99年9月のBNFL社製MOX燃料高浜搬入時から指摘してきました。国内で実証試験も経ていないことの住民の不安をまったく無視した計画が、装荷によって実施へと大きく動きます。
 プルサーマルは軽水炉原発で発生した使用済み燃料の行き場対策であることは明白です。しかし、実施すれば、使用済みMOX燃料の処分はますます迷路に入りこんでしまうことは間違いありません。

 複雑な使用済みMOX燃料の処分方法は、まだ決まっていません。先進国フランスでさえ、いまだに処分できず、ラ・アーグ再処理工場に保管されています。搬出先予定としていた第2再処理工場については、「05年原子力政策大綱で2010年頃から検討開始」から「これから10年で検討する」(近藤駿介原子力委員長発言)に大幅に後退しました。
 こうした長期に搬出先も決まらない中でプルサーマルを先行させることは、実施した高浜原発敷地内に半永久的に保管せざるを得ないことになります。

 先行き不透明な処分問題をあいまいにしたままのプルサーマルは、実施すれば確実に発生し、地域住民の将来にわたる重い負の遺産となるので、まずは装荷しないよう心から要請します。

以上
 

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