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原水禁世界大会・長崎大会に2000人 核も戦争もない世界へ、広く連帯した運動を続けよう

2016年08月07日

長崎大会

   被爆71周年原水爆禁止世界大会は、広島大会を引き継ぎ、8月7日から長崎大会を行いました。長崎ブリックホールで開かれた開会総会には1800人が参加し、安倍内閣のもとで原発震災の危険性が反古にされ次々と再稼働がすすめられ、さらに戦争法が強行成立されたばかりか、直前の参院選で改憲勢力が2/3議席以上を確保したという事態を受けて、脱原発、護憲の声が相次ぎましたました。
   オープニングはすべての戦争に反対の立場で歌い続ける被爆者歌う会「ひまわり」のみなさん。
   黙とうに続いて、松田圭治・長崎実行委員長(長崎県原水禁会長)が反核平和の火リレー、平和行進のとりくみ報告とともに、憲法改悪の動きに、平和で安心して暮らせる世界へ向けた原水禁の真価が問われている」と力強く開会あいさつを述べました。主催者あいさつは、長崎原爆の被爆者でもある川野浩一・大会実行委員長(原水禁議長)が行い、参院選について「改憲勢力の前に敗れたが、まだ平和憲法は健在」と強調。「9条改悪が狙われている」として護憲派の結束を呼び掛けるました。また、熊本地震にもかかわらず政府・電力会社は原発停止すらしないなかで、鹿児島では脱原発の知事が当選したことなどとりくみの重要性を訴えました。
   海外ゲストを代表して、ロシアの「ラディミチ」チェルノブイリ情報センターのエカテリーナ・ヴィコワさんは、チェルノブイリ被災地について報告するとともに、原水禁福島大会に参加し東京電力福島第1原発事故の被災地を視察した上で、「(町が)チェルノブイリと被災地風景が重なった」と表現。「世界のどこであれ、次の核被害を許してはならない」と訴えました。
   藤本泰成・大会事務局長が基調提案。安倍内閣の戦争法制定、改憲具体化の動きに触れるとともに、「日本はいつでも核保有国になれる。使用済核燃料、MOX燃料など48トンのプルトニウムは長崎型原爆の約6000発になるもので、核燃料サイクル計画を中止させなくてはならない。福島原発事故では、これまでの補償・保障打ち切り、一方的帰還の強行など、誰も責任を取らない無責任な原発政策を許してはならない。一人ひとりのいのちに寄り添う運動こそ重要」と強調しました。
   瓶子高裕・福島県平和フォーラム事務局次長の「福島県からの訴え」のあと、長崎からのメッセージが行われました。
   「反核平和の火リレー」の報告につづいて、 田上富久・長崎市長が登壇。「オバマ大統領が広島訪問したのは大きな一歩。これから次の大統領の訪問を、私たちも努力していく。核依存国とそうでない国の意見の違いが明確になっている。英知を結集して乗り越えてため、市民参加をすすめ、平和を伝え、創り続ける努力をしよう」と訴えました。
   爆心地から約7~11キロで原爆に遭いながら国の基準で被爆者と認められていない全国被爆体験者協議会のみなさん、第19代高校生平和大使と高校生1万人署名活動実行委員会の代表100人余りが登壇し、8月13日からの国連欧州本部訪問などの抱負を語り、また、運動の継承への決意も表明されました。
   開会総会は、「原爆を許すまじ」を全員で合唱し、開会総会を終えました。長崎大会は8日に分科会などが開かれ、9日に大会全体の閉会総会が行われ、大会宣言が採択されました。

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