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報告 原水禁世界大会・広島大会の最終日 脱原発の実現を確認

2012年08月06日

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 広島上空で原子爆弾が炸裂したあの日から67年目の8月6日、原水爆禁止世界大会・広島大会は「まとめ集会」を行い、核廃絶・脱原発の流れを大きく前進させようと誓いを新たにしました。
 黙とうに続いて、あいさつに立った川野浩一・大会実行委員長(原水禁議長)は、「福島原発事故では広島原爆の168発分の放射能が放出された。広島・長崎の経験を生かし、被害を最小限にとどめなければならない。早急に脱原発社会の実現をめざそう」と決意を述べました(写真左)。
 高校生などから「子どものひろば・メッセージfromヒロシマ」の報告(写真右)が行われた後、海外代表として、アメリカのポール・マーティンさん(ピースアクション)は、原爆を投下したことを謝罪したうえで、「オスプレイの沖縄配備は安全性と騒音問題からも絶対に止めるべき」と訴えました。特別報告でも、山口県平和運動フォーラムの岡本博之議長が「岩国にオスプレイが搬入されたが、国内での訓練をさせず、沖縄に持って行かせない運動を起こそう」と呼びかけました。
 このほか特別報告では、福島原発事故の現状について、福島地方平和フォーラムの小磯義雄議長が「いま16万人が避難をし、戻れないという思いを強くしている。福島から脱原発の運動を拡大する」と決意を語りました。さらに、「さようなら原発1000万人市民アクション」呼びかけ人の鎌田慧さん(ルポライター)は「原爆と原発は密接につながっており、絶対に認められない悪だ。広島・長崎・福島から平和のアピールを起こそう」と強調し、当面、1000万人署名の達成や政府のエネルギー政策転換を求めることを訴えました。
 広島大会のまとめを藤本泰成・大会事務局長(原水禁事務局長)が行い「原発や公害に代表されるような、人々の犠牲の上に立った経済や政治から転換しなければならない時代だ。脱原発と再生可能エネルギーの拡大、核廃絶、ヒバクシャの権利拡大など、私たちの運動の正しさに自信を持って、新しい社会をめざそう」と呼びかけました。
 「67年前のヒロシマの経験を原点に、さらにフクシマを胸に刻み、核も戦争もない平和な21世紀を子ども達に贈ろう」とのヒロシマアピールを採択して、広島大会を終了しました。引き続いて、7日から9日まで長崎で原水禁世界大会・長崎大会が開かれます。

 

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