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長崎大会 第2分科会 平和と核軍縮Ⅱ─朝鮮半島の非核化と日本

2019年08月08日

被爆74周年原水爆禁止世界大会  長崎大会

第2分科会   平和と核軍縮Ⅱ─朝鮮半島の非核化と日本

 
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日時:8月8日(木)9:30~12:30
会場:NBC別館 2F メディアツー (長崎市上町1-35/℡095-826-5300) 
講師:梅林宏道(ピースデポ特別顧問)
海外ゲスト:スージー・アリソン・リットン(米国・ピースアクション)
ソン・ヨンフン(韓国・参与連帯)
 ◆初参加者は4割程度
 
 
 第二分科会「平和と核軍縮Ⅱ-朝鮮半島の非核化と日本」は、60名参加(内、初参加者20名)するなかで、梅林宏道氏(ピースデポ特別顧問)と海外ゲストのスージー・アリソン・リットン氏(米国・ピースアクション)の両名より、問題提起を頂いた。
 
 梅林氏からは、「北東アジア地域の平和と安全への日本の関与」「グローバルな核兵器廃絶への日本の使命」ということで、①核兵器は誰の手にあっても、絶対悪である、②板門店宣言は中身、プロセスともにかなり具体的な宣言であり、これまでの宣言とは異なる、ただし、南北だけで進めることができないという本質は押さえておくべき、③平壌宣言では非武装地帯だけでなく、半島全域の敵対関係終息を確認したことが重要、④米朝首脳共同声明では大筋の流れは確認できているが、それぞれに課題があり、中身を進めていくためには10年は必要、⑤日本不在の朝鮮半島非核化はかなり不安定であり、北東アジア非核兵器地帯案が最も良いと考える、⑥核兵器禁止条約への日本の参加は「核の傘」政策からの転換が必要であること、などが話された。
 
 スージー氏からは、ピースアクションの進めている具体的な取り組みとして、①米国による核の「先制使用」を禁止する法案の支持、②核攻撃を発射する大統領の一元的な権限を廃止するための法案の支持、③米国が核攻撃を発射するまでの時間を延長すること、④イラン、北朝鮮との極めて効果的な核合意への支持、などがあるという話がされた。
 
 その後、参加者より8件の質疑が出された。
梅林氏に対しては、①地域安全保障機構を準備し、北東アジアの安全保障改善の基礎とするということであるが、日本の果たすべき役割を教えてほしい、②世界の非核兵器地帯の条約が結ばれてきた背景などを教えてほしい、③日本の外交力の衰えを感じるが、北東アジア非核兵器地帯案を進める力が今の日本にあるのか見解を伺いたい、などの質問などがされ、
 
スージー氏に対しては、①ピースアクションの活動でさまざまな法案の支持をしているが、その進捗状況、そしてアメリカの子供たちは平和に対する問題に対してどのように考えているのかを教えてほしい、②ピースアクションの方々が日本の現政権などをどう評価されているかを教えてほしい、などの質問がされた後に、それぞれの講師より現状の説明や見解などが話された。
 
 まとめとして、日本という国がアジアの国からどう見られているのか、日本の外交が問われているなどの発言があったように、戦後74年が経過するなかで、日本が今後どうあるべきなのかが問われている。分散会のテーマでもある、「朝鮮半島の非核化と日本」ということでは、大きく状況が動いている朝鮮半島との関係性も含め、平和に向けての信頼関係をどう構築していくかということを私たち自身もしっかりと受け止め、今後の取り組みに繋げていかなければならないということを確認し、分科会を終了した。
 
 
分科会での質疑とそのことに対する梅林氏、スージー氏のコメントの詳細(PDF) 
 
 
 

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