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文化財返還問題・日韓共同シンポジウム―朝鮮王室儀軌・利川五重石塔返還問題を中心に

2010年11月20日

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 「韓国併合100年」にあたって8月10日に出された「菅首相談話」で、日本政府はかねてより強く返還を求められてきた文化財について「朝鮮王室儀軌」などの「引き渡し」を表明しました。その後、11月14日に日韓両政府は1205点の返還協定に調印しており、16日には国会上程しました。11月26日の李明博韓国大統領来日までに批准できるかどうかが当面の焦点です。韓国側が返還を求めている文化財は、これら図書に留まらず、美術品や古墳からの出土品、利川五重石塔など多数に及びます。文化財返還問題についての経緯を確認し、今後の課題を明らかにするため、11月20日、「文化財返還問題・日韓共同シンポジウム―朝鮮王室儀軌・利川五重石塔返還問題を中心に―」が、東京・韓国YMCAアジア青少年センターに日韓の関係者や市民約150人が参加して行われました。主催は、韓国側が利川五重石塔還収委員会と朝鮮王室儀軌還収委員会、日本側が韓国・朝鮮文化財を考える連絡会議。民団の後援、高麗博物館・東京朝鮮人強制連行真相調査団・日本の戦争責任資料センターの協賛、「文化財返還問題・日韓共同シンポジウム」実行委員会の運営というものでした。
 シンポジウムは、最初に韓国側から趙炳敦利川市長の開会あいさつを李相九利川文化院院長が代読。つづいて第1部が、研究・活動報告として、「『朝鮮王室儀軌』返還運動の経緯と課題」と題して朝鮮王室儀軌還収委員会事務処長で大韓仏教曹渓宗僧侶の慧門(ヘ・ムン)さん、「『利川五重石塔』日本搬出に至る背景と経緯」と題して利川五重石塔還収委員会実務委員長の朴菖熙(パク・チャンヒ)さん、「『併合100年』と流出文化財問題―日本側からみた問題点と解決への課題」と題して韓国・朝鮮文化財返還問題を考える連絡会議の菊池英昭さんから、それぞれ詳細な説明が行われました。
 このうち慧門事務処長は「儀軌の返還は日韓両国が歴史の認識を深めるために必要だと思った」と、自らが運動にかかわった経緯を語り「今回の返還は、謝罪の意味も込められていると思っている。日韓両国民の勝利」と発言。朴菖熙実務委員長は「(儀軌の返還は)日韓関係の新しい出発点」と評価し、日本の植民地時代に持ち出された五重石塔(大倉集古館所蔵)の韓国・利川市への返還を求めました。
 朝鮮の民族芸能「パンソリ」が、「利川五重の石塔帰郷を願い」をテーマに行われた後、第2部。日韓国会議員による意見交換として、韓国側からハンナラ党の李範観(イ・ボムグァン)議員、自由先進党の朴宣映(パク・ソニョン)議員、日本側から民主党の石毛鍈子衆議院議員、共産党の笠井亮衆議院議員の4人が発言。このうち、李範観議員は、利川の五重石塔の返還に協力を呼びかけ、朴宣映議員は日本の国会議員に対し儀軌の早期返還への尽力と、文化財問題をともに調査し考える日韓共同の議員協議会などの設立を要請しました。
 シンポジウムは、パネリスト全員が登壇し、第3部として解決に向けての討論・提起が行われました。

→チラシ

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