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日朝国交正常化連絡会総会・記念講演会報告

2012年6月26日

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記念講演会の様子

   2012年の連絡会総会を6月26日(火)4時から東京の日本教育会館において開催しました。今年は2002年の日朝平壌宣言10周年にあたります。同時に、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)では金日成主席生誕100周年を記念しており、歴史的に節目の年で、この間訪朝した日本の関係者も少なくありません。朝鮮半島を植民地化した「韓国併合」から100年にあたる2010年に日朝関係の前進を勝ち取れなかった私たちとしては、2012年をぜひともきっかけにしたいという思いから、活発な討論が行なわれました。
   総会では、まず基調報告と取組の提起を行なった後、全国からの活動報告や意見が出されました。訪朝団派遣の一方で、この間どの地域でも取り組まれてきたのが、やはり朝鮮高校無償化除外に対する抗議と朝鮮学校との交流の運動でした。朝鮮学校と日本の市民との交流は浅からぬ歴史もありますが、拉致問題がクローズアップされて以降、一方的なイメージがますます植えつけられてしまったのが現実です。日本社会で朝鮮学校の姿を伝えていくには、まだまだ私たちの努力が必要だという意見が、各地から提起されました。また、W杯予選を観戦するため訪朝した朝鮮学校の子どもたちが日本に入国する際にお土産を没収されたのと同様、この春の訪朝団も多くのケースでお土産を没収されており、こうした非人道的措置に具体的に抗議すべきではないかという声も出されました。
   運動の方向性としては、全国の運動団体が共同で取り組める政府要請や行動が必要だ、仲間内だけでなく広く外へと打って出る運動を展開しよう、平壌宣言10周年は10年たってもダメだったものを何とか生かしていくチャンスなので、ぜひ生かしていこう、といった強い要望が出されました。
   今後、9月13日に予定されている東京での日朝平壌宣言10周年集会を成功させ、その前後に全国的に行動に取り組むことを確認しました。また、役員人事を検討し、新たに新潟県平和運動センターの高野秀男さんと日朝友好静岡県民会議の鈴井孝雄さんが幹事として加わった役員人事を承認しました。
   夜の記念講演会では民主党の稲見哲男衆議院議員と社会民主党の又市征治参議院議員、朝鮮総連の徐忠彦国際統一局長のごあいさつの後、京都大学教授の小倉紀蔵さんの講演を聞きました。小倉さんはこの4月に訪朝した京都の学術文化市民交流の思想・文化・社会部門での呼びかけ、取りまとめ役でした。ほかの分野の方々とともに北朝鮮を訪問し、平壌の市民とも語り合いましたが、特に、社会科学院の哲学・思想専攻の研究者たちとのやり取りは興味深いものでした。
   主体思想では人民大衆の要求の通りにしていくことが重視されており、実際に人民からはいろいろな要求があるはずだが、一方で唯一思想体系という方針を持っていることに矛盾はないのか、どのように整合性があるのか、といった質問を小倉さんは投げかけたそうです。これに対し社会科学院の研究者たちは、人民の要求は百人百様であるのが当然だが、共通しているのは自由ということだ、これは他者に拘束されないし、他者を拘束しないという自由であるとまとめることができるが、朝鮮ではこうした自由を「自主」と呼んで重視し、均衡のとれた自由の概念を見出した、といった説明をしたそうです。
   小倉さんは、日本では北朝鮮に対して上から目線で考えることが少なくないが、対等な関係を作るには対等な認識が必要で、この国はどうしてこのように回っているのだろうという率直な気持ちから相手を知ろうとすれば、日本人の意識も変わっていくのではないかと提起されました。とても興味深いお話しでした。小倉さんたちの訪朝の記録は近く角川書店から『新聞・テレビが伝えなかった北朝鮮』というタイトルで出版される予定だということです。
   また、清水澄子共同代表からは訪朝に際して、宋日昊朝日国交正常化交渉担当大使との話の中で、日本人の遺骨問題など様々な問題が日本側に投げかけられたことを伝える訪朝報告がなされました。日本政府は日本人の人道的課題について当然話し合いに応じるべきだと清水さんは訴えました。最後に、事務局長の石坂より総会の報告と運動方針の提起を行なっていきました。
   記念講演会では最後にアピール文を採択し、9月に向け積極的に運動を行なっていくことを確認しました。すでに9月13日の集会の実行委員会が広く呼びかけを行なうため相談会を重ねており、全国の皆さんの協力と連帯をあらためて呼び掛ける次第です。

(石坂)

                               

運動方針
総会アピール

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