原水禁福島大会で被災地を視察 桜井・南相馬市長と意見交換

福島市で開かれた「被曝66周年原水禁世界大会」の関連企画として、8月1日に震災と原発事故に直面している南相馬市などの被災地の視察や、桜井勝延南相馬市長との意見交換のフィールドワークを行いました。
海に近い地域では、一面が大津波に襲われ、いまだに倒壊したままとなっている家々や、ようやく復旧作業に取りかかった現場を見ながら、津波の恐ろしさを実感しました。また、放射線の線量計で計測していくと、特に飯舘村では相当に高い数値が出ました。そのため飯舘村は避難地域とされ、無人となった集落や、荒れ果てた田畑が続いていました。周辺の自治体とのあまりの格差に参加者は言葉を失っていました。
桜井市長との意見交換は南相馬市内で行われました。桜井市長は原発事故での政府の対応を動画投稿サイト「ユーチューブ」で批判、世界に支援を訴え、米誌のタイムで「世界で最も影響力のある100人」に選ばれています。
桜井市長は「私も広島の原水禁大会に参加の経験がある」とした上で、「震災直後の情報不足の中、3月15日に私が市民に避難を呼び掛けた。国からの連絡はその後だった。7万1千人の住民のうち、6万人が避難した。その後、戻った人も多いが、いまだに3万人が離れている。この夏休みのうちに2千人の子どもが転校する予定だ。その人達はいつ戻れるかと苦しんでいる」と、厳しい現実を語りました。
その上で、原発推進のこれまでの政策を批判し、「原発は安価でもクリーンでもない。先日の東京電力の株主総会で、自治体で脱原発への転換を主張したのは南相馬市ともう一つの市だけだ。福島県もまだ転換していない。学校教育の中でも放射能の恐ろしさを教えていない」などと、政府や自治体、さらにマスコミの対応も批判しました。
参加者からは、「市長の姿勢に感銘を受けた」「南相馬市を先頭に脱原発の都市宣言を全国的に進めてはどうか」「原発災害の補償は政府の責任でやるべきだ」などの意見が出されました。
(写真左は20㎞圏の立ち入り禁止区域の地点、右は桜井・南相馬市長)
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