2016年、沖縄コーナー、集会等の報告

2016年02月25日

平和フォーラム全国活動者会議を沖縄で開催 新基地建設に抗議行動も

  基地ゲート前.JPG

平和フォーラムは2月23日~25日に沖縄において「全国活動者会議」を開き、当面する情勢、運動方針について協議・確認するとともに、緊迫する沖縄・辺野古新基地建設に反対する現場に全国の代表約100人がが駆けつけ、日米政府の強引な姿勢に抗議しました。
23日に琉球新報記の島袋良太さんから基地建設をめぐる情勢について講演を受け、良く24日は早朝から基地建設が強行されようとする名護市辺野古「キャンプシュワブ」ゲート前に座り込んで、抗議行動を行いました(上写真)。
再び、那覇市に戻り、全国活動者会議を開き、福山真劫代表のあいさつ(別掲)、山城博治・沖縄平和運動センター議長の決意表明などを受けた後、「2016年度運動方針案」を藤本泰成事務局長が提起し、沖縄基地問題や各地の基地問題、原発や1000人委員会運動など、各地の活動報告や質疑討論をおこないました(下写真)。

全国活動者会議.JPG

平和フォーラム全国活動者会議 代表あいさつ

                 フォーラム平和・人権・環境
共同代表  福 山 真 劫

 国際情勢は、従来の米国を中心とする秩序が揺れ動き、混乱に拍車がかかっています。中東の混乱、テロの拡大、経済の減速、東アジアでの政治的・軍事的緊張の高まりなどなどです。
国内的見ても、危機が進行しています。安倍政権の悪政をあげればきりがありません。アベノミクスの失敗による株暴落、貧困と格差の社会の深刻化、勤労者の実質賃金の低下、政権中枢の腐敗、戦争法や辺野古新基地建設強行など、憲法を破壊しての軍事大国への暴走などなどです。とりわけ戦争法と基地建設強行は、憲法・平和・民主主義を踏みにじるものです。
また政権と自民党の腐敗と劣化が進行しています。甘利、高木、高市、島袋、丸川、馳、森、丸山、武藤、宮崎などなどです。安倍政権の崩壊の始まりです。安倍政治自公政権を 継続させれば、政治的・経済的・社会的・軍事的危機がさらに進行し、日本が崩壊しかねません。何としても、安倍政権を打倒しなければなりません。
野党や労働団体に安倍自公政権の政策転換・政権打倒に向け、奮闘を期待すると同時に私たちもその一翼を担う必要があります。とりわけ2月19日の野党合意は、次の闘いへの新しい局面を作り出しています。2.19集会、2.20の社民党大会。野党そろい踏みで安倍政権打倒をぶち上げました。社民党大会へ共産党の出席は歴史上初めてだそうです。共産党および共産党系諸団体との過去の経過はいったん横に置いて、安倍自公政権を打倒するため、すべての勢力が結集しようということだと思います。
私からは、簡単に基本的な取り組みの枠組み・体制の形を提起させていただきます。
基本スタンスは、①憲法改悪・戦争する国・貧困と格差社会・民主主義の崩壊への危機感の共有です。②平和・民主主義・脱原発の旗を高く掲げることです。③2015年の闘いを踏まえ、さらに大きな連帯・共闘の輪を作り出して勝ちにいくこと。とりわけ国政選挙での勝利に全力を挙げることです。
そのうえで、
1、平和フォーラムの強化を
私たちの運動の範囲が拡大しています。力量を超えて戦線が伸びきっています。兵站の強化が必要です。その原点である平和フォーラムの組織と運動の強化を目的意識的に取り組みましょう。
2、 戦争をさせない1000人委員会の取り組み
基本的に非共産党系の組織、市民の結集体であり、平和フォーラムは1000人委員会の強化が基本です。全国で県から、市町村で1000人委員会もしくは同様の組織を発足させ、全国で運動と組織の強化をお願いします。
3、 総がかり行動実行委員会の取り組み
共産党系の組織も含む共闘組織であり、戦争法案廃止・辺野古新基地建設阻止・参議院選挙勝利の統一実行委員会を発足させています。2015年の闘いの中心であり、広範な運動の高揚をつくりだしました。
7月の参議院選挙も含めて、戦争法廃止・具体化阻止、辺野古基地建設反対、憲法擁護の方針を基本として、総がかり行動実行委員会をけん引して全力で取り組みます。その後どう展開するかは、総括もしながら引き続き討議します。
2.19の野党党首の「戦争法廃止法案の野党共同提案と五項目合意」は画期的なことです。2000万署名、3月全国街宣行動、3.19、3.29、5.3集会等に取り組みます。6月19日に歴史的大集会を準備しています。各県でも独自の取り組みをお願いします。
4、市民連合の取り組み
参議院選挙で改憲勢力に3分の2を取らせない、野党で過半数を取ることをめざして、選挙闘争に踏み込みます。2015年の高揚した力を参議院選挙闘争につなぐことをめざし、その役割を果たすための市民連合を、総がかり行動実行委員会と学者の会、シールズ、ママの会、立憲デモクラシーの5団体で結成しました。
参議院選挙は、野党共闘を成立させなければ勝てません。野党共闘をつくりだすための役割をぜひ果たしてほしい。全国で市民連合の発足、役割を担ってほしい。心からお願いします。32の1人区、13の複数の選挙区、比例区で総がかり・市民連合推薦候補の勝利をめざそう。
5、政党との関係
民主党、社民党との連携強化、立憲フォーラム、立憲ネットの連携強化。民主党も社民党も存在をかけての闘いが求められています。
時代は激闘の事態に入ろうとしています。私たちはそうした中で、自らの果たさなければならない役割を認識しているはずです。ともに頑張りましょう。

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