2016年、トップランク、集会等の報告

2016年05月03日

平和といのちと人権を!5.3憲法集会に5万人 安倍政権と対決

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安倍晋三首相が自ら改憲を公言するなか、憲法破壊・人権破壊・生活破壊の安倍政権の暴走に歯止めをかけようと、5月3日に東京・江東区の有明防災公園で「明日を決めるのは私たち―平和といのちと人権を!5.3憲法集会」が開かれ、5万人が参加、「憲法を守れ」「戦争法廃止」「安倍政権退陣」などと声を上げました。
昨年の横浜で開催された憲法集会に引き続き、平和フォーラムや「戦争をさせない1000人委員会」「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委」に参加する団体・個人による実行委員会が主催、戦争・原発・貧困・差別など幅広い課題でのアピールを受け、参加者は決意を固め合いました。
集会はきたがわてつさん(シンガーソングライター)、古謝美佐子さん(沖縄民謡歌手)のコンサートからスタート。開会あいさつで「解釈で憲法9条壊すな!実行委員会」の高田健さんが「昨年来の戦争法に反対する市民の行動が政治を大きく動かし野党共闘も促してきた。市民と野党共闘が連携すれば必ず安倍政権の策動を打ち破ることができる」とし、集会開催の意義を訴えました。
ゲストスピーチで、従軍記者を経験した101歳のジャーナリストむのたけじさんは「憲法9条があればこそ、戦後70年間、他国の人も自国の人も一人も戦死させることはなかった。この道は間違っていない。今日は若い人も多く心強い。がんばろう」と力強く訴えました。また、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」の呼びかけ人の山口二郎・法政大学教授は「野党と市民がまとまれば選挙に勝てる。参院選に向けて大きなうねりを起こそう」と呼びかけました。
さらに、俳優の菅原文太さんのお連れあいで「辺野古基金」の共同代表の菅原文子さんや、市民連合の浅倉むつ子さん(早稲田大学大学院教授)からも沖縄基地問題や戦争法の廃止に向けた訴えがあり、さらに、核兵器の廃絶を求める署名運動に取り組んだ第17代高校生平和大使の白鳥亜美さんは、今夏の参院選から投票権を得ることで「私たちが行動を起こすことが大切だ」と力強く語りました。

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野党4党の代表もそろって参加
政党からは野党4党の党首がそろって登壇し、安倍政権の下での憲法改正は認められないとして、夏の参議院選挙に向けて対決することを強調しました。民進党の岡田克也代表は「安倍首相の狙いは参院選挙で多数を得て、憲法9条改正することだ。限定のない集団的自衛権を行使しようとする魂胆を、力を合わせて阻止しよう」と述べ、日本共産党の志位和夫委員長は「改憲が参議院選挙の大きな争点だ。変えるべきは憲法ではなく、憲法をないがしろにする政治だ」と強調しました。
社民党の吉田忠智党首は「憲法の理念を実現する政治を勝ち取るため、安倍政治を終わらせる戦いをしなければならない」と訴え、生活の党の小沢一郎代表も「選挙に勝って安倍政権を退陣に追い込み、国民のための政治を実現しよう」と呼びかけました。
リレートークでは、憲法・戦争法や辺野古新基地建設問題、福島原発事故の被災地、障がい者の現状、差別・ヘイトスピーチ、TPP批准阻止、教育・道徳の教科化、労働法制改悪、子どもの貧困などについて運動を続けている人たちがマイクを握ってアピールしました。

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戦争法廃止を求める署名が1200万突破
 最後に、戦争をさせない1000人委員会の福山真劫さん(平和フォーラム代表)が行動提起に立ち、「戦争法廃止を求める統一署名」が4月末の第一次集約で1200万筆を超えたことを報告、「さらに2000万をめざして署名を進め、国会や安倍首相に届けよう。また、6月5日には国会を包囲し、安倍政権を許さないとの声をとどろかそう」と訴えました。
集会後は、参加者は思い思いのプラカードや横断幕、旗を手に、2コースに分かれてのパレード行進が夕方まで続き、「憲法を守れ!」「改憲を許すな!」などとシュプレヒコールをあげました。また、広い会場の中では、ミニステージでのライブや、様々な団体が出店して、活動の紹介や署名の呼びかけなども行われました(写真上はプラカードを掲げる参加者、下パレード行進)。
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