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2018年12月19日

海上自衛隊の護衛艦「いずも」の空母化方針に関する防衛省要請行動

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 12月18日、中央3団体(フォーラム平和・人権・環境、平和運動センター関東ブロック連絡会議、全国基地問題ネットワー)と神奈川5団体(神奈川平和運動センター、三浦半島地区労センター、非核市民宣言運動ヨコスカ、ヨコスカ平和船団、すべての基地に「NO!」を・ファイト神奈川)の8団体は、参議院会館で海上自衛隊の護衛艦「いずも」の空母化方針を防衛計画の大綱に明記しないことを求める要請行動を行いました。
 すでに同日午前、防衛計画の大綱に明記することを閣議決定された後の要請行動となりましたが、冒頭、要請書を手交し、「護衛艦いずもの空母化およびF35Bの導入は『専守防衛』と言ってきたこれまでの政府見解と異なり、憲法違反である。」ことを伝え、いずもについて、F35Bについて、それぞれ危惧していることを質問しました。
 質問に対し、防衛省防衛政策局防衛政策課総括班長は、以下のように答え、要請行動を終えました。
 以下、主な質問☆と回答★です。
☆ いずもを空母にすることを決定したのはどうしてか。
★ 我が国の周辺国の空母の活動の活発化および航空戦力の近代化に伴い、安全保障を維持するため強化する必要がある。滑走路の長い自衛隊基地は限られているため短い滑走路でも離発着可能な戦闘機の導入を考えている。いずもの改修は、硫黄島にしかない太平洋側の防空体制の強化を図るうえで必要。
☆ F35Bはどこに配備するのか。
★ STOVL機(短距離離陸垂直着陸機)の導入は決めたが、F35Bと決定したわけではない。配備先・訓練方法等、個別・具体の運用は一切決まっていない。
☆ STOVL機をまず20機購入し、将来的に100機購入するで良いのか。
★ それは違う。F35Aを現在の42機から147機に変更することを閣議決定した。これは、99機あるF15が古いため代替としてF35A105機を増設する。そして105機増設のうち、42機はSTOVL機に代えうるとなっている。
☆ いずも・かがに、F35Bは最大11機程度しか載らないと報道されている。42機となれば、いずも・かが以外に配備されるのか。
★ 他に配備することになる。陸上を拠点にするのがメインになる。買うことは決めたが、配備先などは決まっていない。
☆ 領海ではない南シナ海で、かがが演習に参加したのは大問題ではないか。
★ 掃海艇を含め、すでに領海以外で活動・演習・訓練をしているので、南シナ海での演習も問題ないし、「専守防衛」の範囲内である。自衛隊が行う訓練は、すべて「専守防衛」の範囲内と捉えている。
☆ いずも・かが以外に同型空母を建造するのか。
★ 建造する計画はない。
 
要請書はこちら(PDF)

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