ソウルで米軍基地問題シンポジウムを開催
韓国・沖縄・日本の市民が集まり経験交流
■日時 2009年9月10日〜12日
■場所 韓国ソウル市ほか


 2009年9月10日午後、、韓国ソウル市のフランチェスコ会館で「東アジア米軍基地環境問題解決をめざす国際シンポジウム」が開催され、韓国・沖縄・日本(本土)の市民団体が参加しました。
 このシンポジウムは、米軍基地を抱える地域の市民が集まり、基地が原因となった環境問題をテーマに、それぞれの取り組みと経験を交換することを目的にしています。昨年4月15日に沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学で開かれた第1回のシンポジウムに続いて、今回は2回目の開催です。
 沖縄からは糸数慶子・参議院議員、山内末子・県議会議員をはじめ、辺野古命を守る会、一坪反戦地主会・北部ブロック、沖韓民衆連帯、普天間米軍基地爆音訴訟団のみんなさんなど10人が出席しました。日本(本土)からは、平和フォーラム、基地のない神奈川をめざす県央共闘会議など4人が出席しました。
 また沖縄・日本の参加者は、一行は、シンポジウムのほかに、龍山・仁川・原州の各米軍基地を視察し、群山基地周辺で開かれた平和集会にも参加しました。

 冷戦体制崩壊後、米国は欧州に10万人、アジアに10万人の米軍兵士を展開してきました。米軍の海外基地の見直しによって、ドイツを中心にした在欧州米軍は削減が進んでいます。しかし、韓国では削減計画が遅れ、沖縄や日本は米軍が増強される傾向にあります。こうした中で韓国・沖縄・日本では、米軍の航空基地周辺での騒音問題や、基地周辺の環境汚染が大きな問題になっています。
 3地域の参加者は、基地周辺住民の生活を守り、東アジアの平和を実現するためには、米軍基地の撤去が重要であること、また海外の米軍基地にも、米本土の米軍基地と同様の環境基準を守らせることが必要であることを確認しました。
 以下は、シンポジウムと基地フィールドワークの報告です。
 なお、ここに収録したシンポジウムの発言は、あらかじめ作成した発言原稿です。実際には、この原稿に含まれていない内容も発言しています。
 



●シンポジウムには、韓国・沖縄・日本の米軍基地問題に取り組む団体が集まりました。
 

●議会関係者も参加です。右からソウル市議会議員のイ・スジョンさん、参議院議員の糸数慶子さん、韓国国会議員のイ・ミギョンさん、沖縄県議会議員の山内末子さん。


●原州米軍基地周辺で、油流出の現場を視察しました。


●群山基地周辺で開かれた、平和大行進に参加しました。

●東アジア米軍基地環境問題解決をめざす国際シンポジウム
「開会の言葉」                   李美卿 イ・ミギョン (大韓民国・国会議員)

「韓国実行委員会の歓迎あいさつ」      崔乗国 チェ・スンゴク (グリーン・コリア事務処長)

「沖縄の米軍基地、その歴史と争点」     豊見山雅裕(沖韓民衆連帯)

「在日米軍の問題点」              八木隆次(平和フォーラム)

「駐韓米軍基地における騒音被害の現状と課題  −群山(クンサン)空軍基地の事例を中心に―」  
                             具仲書 ク・ジュンソ (平和の風 群山美軍基地被害相談所)

「横田基地公害訴訟と環境安全保障」     林公則(日本学術振興会特別研究員PD)

「東アジア基地環境問題国際シンポジウムの開催によせて」  糸数慶子(参議院議員)

「龍山基地油流出事件を通じて見た韓米当局の問題点」    李受庭 イ・スジョン (民主労働党 ソウル市議会議員)

「神奈川の米軍基地、現状と課題」       野本陽吾 (基地のない神奈川をめざす県央共闘会議)

「原州・米軍基地重油流出対策闘争を通じた市民団体と自治体の役割」  
                              朴守泳 パク・スヨン (汚染された米軍基地をきれいに取り戻す原州市民の会)

「韓国‐日本‐沖縄の米軍基地の環境問題への対応に関する連帯の意味とその展望」  
                              徐載哲 ソ・ジェチョル (グリーン・コリア)


●在韓米軍基地のフィールドワーク
龍山(ヨンサン)基地 ・富平(プピョン)基地・原州(ウォンジュ)基地
 
米軍は出て行け 群山平和大行進 


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